後輩は性奴隷……10-12
「私が悠さんのセフレになっても許してくれそうだし」
……話が違いませんか?
「そ、それは先輩が決めることですっ」
結衣は少しムッとしたような声色だった。
だがやはり
「私は性奴隷ですから」
と続ける。
「付き合っても?」
「はいっ」
真里の疑問に即答を下す結衣。
「体も心も、ご主人様の先輩がいいんですよ」
「ふ〜ん、なるほど……じゃあ大丈夫かな」
「な、何がですか?」
「セフレ?」
その理由は、真里曰く
「3人の方が気持ち良さそうだもん、悠さん」
だそうだ。
まぁ、確かにそれはそれでそうなのだが……。
真里が何処まで本気なのかはわからない。
しかし、次の日の朝、俺たちが起きた時には彼女の姿はなかった。
残っていたのは『二人ともありがとう』と記されたメモ用紙、ただ一枚だけ。
少し肌寒い朝に包まれる中で、俺は鋭い胸の痛みに襲われていた。