完・マネージャーと寄せ合う肌とつねるお尻-1
「・・・ん・・・・・」
手に温もりを感じて、私は目を覚ました。
私の顔のすぐ近くに置かれた右手にかぶさる様に、しっかり指を絡めている雅の右手。
「おはよう、まりな」
「み・・・雅?!何でここに」
「なーんだ、昨日の事忘れちまったのか」
寄り添う様に横たわり、くすくす笑っている雅に戸惑いながら、徐々に意識が覚醒し始めていく。
それに従い、朧気だった昨夜の出来事が輪郭を取り戻し始めて・・・
「あーーーーー!!!」
「声がでかい。まだ7時前だぞ、もう」
「やっ、やっ、やだ、あのまま寝ちゃって・・・嫌あああ!!」
「だから、騒ぐなって・・・落ち着け、な?」
「・・・あれ?でも確か、終わってから着替えた筈だけど・・・・・」
恐る恐る雅を見つめたら、しれっと返事された。
「寝てから脱がした。だって目の前にこんなでかいものがあって、我慢出来ないだろ?」
「この変態!!何考えてんのよ!!」
知らないうちに素っ裸にされた事を聞かされた。
でも・・・恥ずかしいのはそういう事じゃない。
昨日、思い切って雅にした事を思い出しちゃって、足の裏から恥ずかしさが込み上げてくる。
「まったく、マネージャー失格だぞ。担当してる奴に起こされるなんてよぉ」
「み、み、雅、あの、昨日の事・・・・」
「安心しろ、ちゃんと覚えてるよ。姉ちゃんに負けないんだよな、俺が好きな気持ち!」
「早く行くわよ雅!遅刻するから急いで!」
「慌てんなって。今日はそんな早くないだろ・・・?」
「ん・・・あ・・・こ、こら、ちょっと・・・!」
雅は私の胸を掴んで、捏ねる様に揉み始めた。
「恥ずかしいか?」
「き、聞くなぁぁっ、はあ、あっ」
「俺さ、起きてからずっとまりなの体見てたよ。なかなか起きないからじっくりと・・・」
「言うな〜〜〜!」
「へっへっへっ。もう堅くなってきたんじゃねえのか?ま・り・な」
楽しそうに私の乳輪をいじくる雅。
・・・この子、変わったのかな?
そりゃあ、簡単に変われたら誰だって悩まないし、苦しんだりしない。
けど、私なりに頑張って告白したんだし、少しはそんな素振りを見せてくれたっていいのに。
・・・日比野君の事、最初はちょっと軽蔑してた。
けど、これじゃ私ももう日比野君を責められないね。
同じ穴のむじな、だから。
雅の事を考えて考えて、とにかく考えてたら、いつしか私の中にいつも居る様になった。
自分で言うのもなんだけど・・・・本気なんだから。