後輩は性奴隷……7-7
机の上で四つん這いになる朱音。
自分の粗相を舌で舐め取った彼女は、足の汚れを清めるべくそちらへ舌を向かわせた。
ベッドの縁に腰掛けて右足を机に乗せている俺は、押し当てられた生暖かい感触に、懐かしい満足感を得ていた。
肘を付いて忙しなく顔と舌を動かす朱音の尻は、嬉しくて尻尾を振る犬みたく左右に揺れていた。
首輪を巻いている時の、嬉しさを表現する方法……。
過去の約束事を行う朱音の姿が、過去の自分の輪郭をなぞらせる。
あの頃のように抱いて欲しい……朱音が本当にそう望むのであれば、俺はそれに応えよう。
右足の親指をくわえ首を小さく上下に振りながら、口内では指を包むかのように舌があてがわれていた。
潮で汚れた右足は、今は朱音の唾液でテカテカと光を返している。
「ふやけるぐらい、しっかりやれよ」
朱音は少し大きく尻を振り立て、肯定の意を示した。
既に下着だけの俺の股間に熱視線を浴びせながら、爪の間にまで舌をねじ込んでくる。
コレが欲しいというのもあるだろうが、そこを見ることで俺が反応しているかを見ているのだ。
とうの昔に固くなっているイチモツは下着の中で窮屈を窮めている。
おそらく、下着を剥ぎ取ると反動で下腹部を打ち付けるだろう。
そんな状態の肉棒は、僅かな快感でも大きな反応を見せてしまう。
下着を穿いていてもわかるほどに。
「こっちもな」
一本一本を丁寧に舐めていた朱音の舌がとうとう小指に到達したので、そう言いながら左足を乗せてやった。
また尻を振るモーションを大きくし、朱音は左足へと顔を寄せていく。
そして、足裏に舌の感触が広がった。
舌の腹がゆっくりと唾液を塗りたくったり、指と指の間に捩じ込まれたり、関節の皺に這わされたりと、丁寧且つ大胆に滑る。
愛情と言うものが舌先に集中し、足にだけ注がれているように。
「よし」
俺もそろそろ耐えられない。
「来い」
「……わん」
部屋を出る俺に、朱音は四つん這いで続いた。
セパレートにして良かったと、風呂場に来てつくづく思った。
明るい暖色の照明が互いをハッキリと照らし出している。
「わかるな?」
「……わんっ」
下着越しに、朱音は舌を這わせた。
唾液が染み込んだ部分は濃くなり、卑猥な形を浮かび上がらせる。
相も変わらず尻を左右に揺らしながら此方を見上げる朱音。
彼女が腰のゴム部分をくわえた時、俺は静かに頷いた。
彼女は口だけを使い、時間をかけて脱がしにかかる。
特に、反り返った障害物には苦戦を強いられていた。
それでもそこを切り抜けると、あとはスムーズに作業を進める。
脱がし終えた下着をくわえて差し出す朱音の頭を撫でてやり、俺は仁王立ちの姿勢に戻った。