後輩は性奴隷……6-8
「何て言うか……その……」
口どもって中々話を切り出さない結衣。
「なに? 言ってみろよ?」
「あの……気持ちいいですか?」
「……え?」
意味が解らない。
さっきしっかり果てたところなのに。
「私で……満足できてますか?」
「………………」
そう言われると、イエスとは断言できない。
しかし直接彼女に言ったわけではないのに……何かしらの言動が結衣にそう思わせているのだろうか。
「その……前の人と同じ様に扱われても、私は従いますから……。って言うか、ご主人様が満足しないと、私の存在意義が有りません」
そこまで言うか。
結衣は長く目蓋を閉じた。
そしてそっと目を開け、俺とは反対の方へ視線を流す。
「私は、ただの性奴隷なので……」
結衣は俺と視線を合わさないまま此方を向き、小さく身を屈めた。
今のやり取りにどんな意味があったのだろう……。
結衣も満足できてないということなのだろうか……。
そもそも「前の人」とは誰のことを指しているんだ?
真里のことなのか?
それとも他の、抱いたことのある人?
もしくは……。
……って言うか、どうしてこんなに深く考えているんだろう……。
自分で自分の事がわからない。
そんな状況であったことに、俺は全く気付いていなかった。