後輩は性奴隷……6-2
「臭いでバレるかもな?」
「そんな……」
顔を赤くして視線を落とす真里。
「んじゃ」
「え?! ……帰るん、ですか?」
「あぁ」
今日は結衣が家にいる。
あいつともしっかり遊んでやらないとな……。
「でも、私……っ」
ハッとしたような表情で、彼女は俺の顔を見上げる。
「もしかして、もう一人の……」
女の勘ってやつは恐ろしいものだと痛感した。
「おいおい……盛った牝犬だな、お前は」
などと誤魔化しながら、真里の尻を軽く叩く。
「誤魔化さないでください」
うっ……。
いや、これはチャンスかもしれない。
結衣と真里を鉢合わせることで、上手くいけば二人とも手放せる……。
「お前、勝てると思ってんの?」
「え……?」
「もう一匹はな、従順で何でも言うことをきくんだぞ? お前は何でもできるかな……?」
「………………」
少し言い過ぎたか。
真里の一直線な性格上、比較されると負けず嫌いな一面が出るかと思ったが……。
「でっ……できます」
かかった。
「ならついて来い」
俺が足を進めると、少し遅れて真里が後に続いた。
「あ、あの……」
結衣は驚いた様子で炬燵にくるまったままフリーズした。
無理もない。
俺が人を連れてきたのだから。
「えと……」
やり場のない目線だけが忙しなく動き回っている。
一方真里から余裕が窺えた。
率直にいうと、彼女の方がオシャレや流行りに敏感で、結衣の顔からだけでも、自分の方が魅力的だと思ったのだろう。
「結衣、お前と一緒だ」
取り敢えず、真里がどのような人物かを伝えなければならい。
結衣は「もう一人」の存在をしらないのだ。