6・姉と弟と揺らす腰-9
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「やっぱり私、甘えるより甘えられる方が合ってるみたい。もう、すっごく恥ずかしかったもん」
ブラウスを身に付けたまりなは、もう呼吸も戻ったにも関わらずまだ顔が赤かった。
「俺も恥ずかしいぞ。いい歳した奴がぶりっこするの見て」
「しょ、しょうがないでしょ。ああでもしなきゃ、お姉さんの話が出来なかったから」
「だったら普通にしろよ・・・」
「だって、そうしたら怒るじゃない。姉ちゃんの話すんなって」
俺が返事に詰まるのを見て、まりながくすっとした。
今日は調子を狂わされっぱなしでまったく責められなかったぜ。
・・・でも、たまには悪くないかもな、こんなのも。
「何で、分かったんだよ。俺が・・・姉ちゃんにうまく甘えられないっていうの、さ」
「私はお姉ちゃんだから」
「やっぱそんな答えじゃ納得いかない。ちゃんと説明しろ」
「・・・私は、貴方のマネージャーよ」
まりなは体を寄せて、俺に唇を重ねてきた。
「ちゃんと、見てたんだから。いつもエッチした後、寂しそうな顔してたの・・・」
「ま、まりな・・・俺は別に、ただお前とやりたいだけ、で」
「私は本当のお姉ちゃんじゃないけど、雅を想う気持ちはお姉さんには負けないつもりだよ」
「・・・まりな・・・あっ・・・」
まりなともう一度唇が繋がる。
俺に散々好き勝手にやられてたのに、こんなに・・・
「雅・・・好きだよ・・・」
俺の指と、まりなの小さな指がしっかりと絡んで、結ばれていた。
そうだ、いつも傍にはまりなが居たんだ。
どんな時でもすぐ隣に−
やっと、気付いたよ、俺・・・
〜〜続く〜〜