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「夜のリンゴ」
【OL/お姉さん 官能小説】

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「夜のリンゴ」-3

ところが、続く要求は予想外だった。

「澤井、モニタの方を向いて、目をつぶって」

…???
なんだろ。
あ、もしかして、目を開けたら目の前に指輪が…なぁんて。
そんなこと、あるわけナイ、よね。
私は一応わくわくしながら目を閉じた…のに。

「…え?…課長?」

ふっ、と暗くなった直後、顔に何かハンカチのような布状のものが巻き付く。
これって…目隠し!?

「…な、なにするんですか?
…っ!?
あっ、いっ痛いっ、課長…!」

返答は無く、今度は後ろ手に回されて、同じような布で椅子の背もたれの首ごと、縛られてしまった。
体育会系の課長の前では、文系の私の抵抗なんてむなしいもの。
でも…なんで!?
何をするの、これから?
もしかして課長は…こういう趣味があるのかな…

「…澤井」

「…っ!」

耳元に、ふっと息をかけられて、あの大好きな低音で呼ばれたから、思わず飛び上がってしまう。

「いいこにするって約束して?
澤井は、今日のお詫びをしなきゃいけないんだから」

何が起きるのか分からないけれど、そんな風に課長に言われたら従ってしまう。
こくこく頷くと、ちゅ、とキスされた。
それはいつものそっけない課長のキスで、普段ならそのそっけなさに不安になるのに、今日は見えないせいか、逆に安心してしまう。

「じゃあまず、ちゃんとお詫びをしてごらん」


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