第三話――魔人と死神と皇国の聖女-49
女陰や、尻穴さえも舐めた口だったが、アリスに嫌がる様子はない。
なんだか、心底、アリスが愛おしくて、可愛らしくてたまらなくなった。
「んっ、ちゅ……る……ふぅ、むぅ……」
舌を絡ませ合うふたり。
立った状態での後背位のため、キスには向かないが、胸を揉むには適した格好だ。
パスクは、アリスが尻穴への異物感に慣れるまで、その大きな乳房を揉みしだく。
初めこそドレスの上からいじっていたが、パスクは次第に面倒くさくなり、その丸首のドレスの間へと右手を忍ばせた。
下着にまでたどり着くと、すかさず、ずり下げて生の感触を味わう。
前かがみのため、床へ向かって垂れる乳房をタプタプと揺らし、乳首を指先でつまみ、転がした。
「んんっ、ふぁ、ぅ、んっ……」
夢中になって、パスクが胸を弄んでいると、いつの間にかアリスの吐息に色が混じり始めていた。
頃合だ、とパスクは腰をゆっくりと引いた。
「はぃぅ……んっんん――――っっ」
その柳眉を跳ね上げ、刺激に耐えるアリス。
自分自身から受ける感触は、正直、女陰のほうが好みだったが、しかし、この愛しき女へ未知を学ばせる感覚と独占している満足感が、パスクの胸を一杯にした。
最初の十往復ほどは、至極ゆっくりと――次第に、腰の前後運動の周期を速めていく。
「ひぃ、ぅ、ああっ、ひぃ、ひぃぃっ」
パンッ!パンッ!と自分の腰骨が、アリスの柔らかい尻肉を叩いた。
腰を動かすたびに、アリスが悦声をあげる。
よくよく、観察すると前とは反対に、抜くときのほうがアリスは感じているようだった。
そうとわかれば――、
「あっ、ああっ!そ、それ……すごっ、いっっ」
「ふふっ。悦んでいただけて、っ、光栄です」
パスクは、腰を引く際に、穴の内側をなぞるように引いてやる。