第三話――魔人と死神と皇国の聖女-43
「ひぃ、ひぃぅ……」
左の人差し指と中指とで女陰の割れ目を押し開けると、ドロリ、と中にこもっていた愛液があふれ出てきた。
発酵臭にも似た独特の臭いにパスクの胸が高鳴る。
――ムッツリ?はい、そうですが、なにか?
そんな、心持ちだ。
露出した秘穴を舌の先でグリグリと押し広げる。
止めどなく溢れる愛液を、わざと音を立てて飲んでやるとアリスがビクンビクンと恥辱に震えるのがわかった。
(……本当に、可愛い女性だ)
パスクは、くちゅくちゅ、と舌と指で女陰をかき回す。
「ひゃぅ、んっ、んんっ、あっ……」
しかし、左手が手持ち無沙汰だ。ただ、腰を抱いているだけなどとは勿体ない気がした。
そこで、むくむくと湧きあがる嗜虐心に従い、パスクはアリスの腰に回していた左手を、すこし下に持っていき、揉みごたえのある尻肉の間――尻穴を刺激してみた。
「はぁぅっっ?そ、こ……ちがっ……んんっ!」
秘所とは違い、ただ、穴があるだけだ。その穴の周囲のシワをなぞるだけでもアリスは、涙混じりの悲鳴を上げる。
けれど、嗜虐心の発露した今のパスクには、行動をエスカレートさせるだけのモノだった。
人差し指で、穴の入り口――いや、箇所的に出口か?――をつつき、ほぐす。
その、たぷたぷとした尻肉をかきわけるたびに、アリスの秘所はヒクヒク、うねねいた。
快感、というほどのものではないのだろうが、刺激ではあるのだろう。
――いや、案外、快感なのかもしれない。
パスクは、そんなことを考えると、試さずにいられなかった。