第三話――魔人と死神と皇国の聖女-40
「んちゅ、ぷ……る…………ん、ふむぅ……ちゅ」
お別れとばかりに、軽く唇が触れる程度のキスをすると、パスクは名残惜しさを覚えながらも唇を離した。
どこか、うっとりとしたような瞳でアリス見上げてきた。
「やはり、ずるいな、パスクは。私を、うまく手懐けている」
「そんなそんな。私は、ただ、アリスさんが好きなだけですよ?」
「ぅぅ……」
自分で切り出しておきながら、照れてしまうところが可愛い。
パスクは、アリスの胸をドレスの硬い生地越しに触れてみた。
「ひぃ、んんっ」
すでに、彼女の乳首は硬くなりはじめており、こりこりとした触感は指先を楽しませた。
パスクは、撫でたり、揉んだり、摘まんだりしながらも、訊ねる。
「ああ……どうしましょうか?ドレスのままですね。汚してしまっては」
「そ、それはっ、ん……へいき。ひぃ…………もう、裾が、ぁっ、汚れちゃってるから……仕立て屋に、出すからぁ……はんんっ」
「それは、嬉しいご報告」
そんなセリフと同時に、パスクはアリスの右乳首を強めに握ってみた。
その紅色の唇を噛んで、アリスが悶える。
存外、ココは乱暴気味に扱われたほうが彼女は喜ぶのだ。
色欲に霞む瞳で、アリスが見上げてくる。