4・揺らぎとキスと甘えん坊-8
「もう9時前なんだ、結構長くしてたね」
「・・・・・・・・・」
雅が心配そうに見つめてくるから、頭を撫でてあげた。
そしたら手叩かれて子供扱いすんなって怒られちゃった。
「子供でしょ。帰らないでって甘えるんだから」
「うるさい、俺に口答えするな!黙ってろっ!」
偉そうに悪態をついてくる割りに、私に抱き付いて離れようとしない。
でも、こうする事で少しでも雅の力になれるなら、嬉しかった。
「今日、泊まれよ」
「そ、それは無理よ。帰らなくちゃいけないし」
「・・・冗談だって。なに本気にしてんだよ」
笑ってるけど、目元までは笑えてない。
・・・・・ねえ雅、どうしてそんな寂しそうにするの?
私じゃ・・・いけない?
教えてよ・・・雅・・・
〜〜続く〜〜