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tomomi
【若奥さん 官能小説】

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tomomi 1-2

… … … …

帰りついた頃はもう0時を過ぎていた。

知美はもう帰りついただろうか…
乗り換えの駅で知美は西に私は東方面へと帰っていく。

主人はやはり帰っていない。
軽くシャワーを浴びて一人寝のベッドに入ると茂みの下の柔らかな部分を弄りだす。

女同士の友情というのは姉妹のように仲良くて、どこか刺激し合って生きている。
知美はまた綺麗になったように思えたがたとえば今日みたいに私たち二人とも夜の女だったとしたら、男はどちらを選んだだろう。

清楚で奥さんっぽいのはやはり知美の方だろうが色っぽいのはきっと私の方だろう。


一人寝が寂しいというわけじゃない。

私はオナニーが好きなのだ。

しっとりと濡れはじめた裂け目からはみ出した襞を摘まんでその下に秘められた敏感な突起を指先で荒く激しく撫でまわす。

乳首をきゅっと摘まみ上げたら痺れるような刺激が走って、はぁっ…と吐息が漏れてしまう。

7歳も離れた主人も年のせいかあまり求めなくなってきたけれど、主人と寝るよりひとりで愉しむ方が刺激的に思える。

近頃、あのブルブルと震える太い道具なんかを使ってみればもっと気持ち良いのだろうか?などと思ったりする。
最近ではアダルトグッズと称して、ネットの通販などでわりと手軽に購入できるようだけど、報道関係者を夫に持つ私としてはどうしてもどこで足がつくか分かったものではないと余計な警戒心が否めない。

いつか県庁に出かけた時にバス停を降りてすぐにそんな風なお店を見かけた事がある。
もちろん、女がそんな物を買いに行けるはずもない。

どちらにしてもそんなリスクを背負ってまで道具を使わなくても今のところ自分の指でも満足できている。

ところが…
美容院に行った時につい、私も間がさしてしまった。

何気なく開いた女性週刊誌にそういう道具の特集記事が数ページにわたって掲載されていたのだった。

最新型のいろんな商品の紹介や普及品の相場とか、使いごこちについてまで一般読者のコメントまでついていた。

その場で読み更けるのも気がひけるので帰りに同じ週刊誌をわざわざその記事のためだけに買って帰った。

見てるだけでも下の口からヨダレが出てしまいそうで、私はちょっとした悪戯を思いついたのだった。

いつもとはぜんぜん違うメイクを施して別人になりすまし、あのお店でひとつだけ買ってきてみよう。

その時の私はそんな道具が欲しいというよりもむしろ、スパイみたいに別人になりすませて何か心疚しい事をしてみるという行動自体がずいぶん刺激的に思えたのだ。


… … … …

数日後、真っ赤な口紅を指して、目の周りをやたらと強調した私はバス停を降りると、曖昧な記憶にあるあの店を目指した。
買ってみたはいいが結局、派手っぽくて着る機会がない白いショートジャケットを羽織ってみる。

この街に私を知る人はいないし、偶然知人に出会ったとしても一見して私だとは分かるまい。

目的のお店はすぐ分かった。
セクシーな金髪美人のイラストが描かれた大きな看板が出ていて、しかもご丁寧な事に入り口は路地を少し折れた裏側になっていた。


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