2・姉と不機嫌と前の穴-5
「雅・・・」
「まりな、覚悟しろよ。今日はいつもみたいに優しくねえからな。こっちの方にねじ込んでやる」
雅は履いていたジーンズをその場で脱ぎ捨てて、十分に反り返った一物を見せてきた。
太さも長さも大した事はなくて、小さく、勃起していても細くて雅の体と全く同じ特徴だった。
それでも、お尻の穴に激痛を与えるには十分な大きさだろう。
以前何度かその場所を貫かれてきたけど、回数を重ねても怖さは消える事は無い。
十代は性欲の塊だけど、雅の場合は特別だ。
行為を2日と我慢できない特別なスケベなのだ。
日比野君も異性を口説いてないと体調を崩してしまうらしいけど、私の周りにはこういう男の人しかいないのだろうか?
仕方ない、こうなったらもう雅からは逃げられないのだ。
どうせならさっさと終わってほしい・・・
「お、やる気か。珍しいな」
私は自分から雅に近寄り、抱き締めた。
雅はいきなり体を触られてニヤリと笑い、すぐに自分からキスしてきた。
「んぁ、ふぅ。あ・・・っ」
柔らかい唇にドキドキしながら、抱き締める腕に少し力を入れる。
すると、雅が舌を差し込んで私の舌をくすぐってきた。
かと思ったらいきなり舌を絡めてきて・・・
(良かった、いつもの雅だ)
やられるのは好きじゃなかったけど、今は安心していた。
さっき迄不機嫌だったけど、雅は性欲丸出しでキスを求めてくる。
「ハァハァっ、はぁ、ハァハァ、あ・・・はぁあ」
「くちゅっ、ぴちゅ、はぁはぁ、あっ、んはぁあ」
部屋の中には暫く、私と雅の熱い吐息、そして唾液がこすれ合う音が響いていた。
「まりな・・・・」
「ん、くっ!」
雅の白く細長い指が、つうっと私のそこをショーツの上からなぞる。
「ちょっとキスしただけで、こうなんだ」
人差し指が微かに光っているのが見えて、思わず目を逸らした。
すると、私がそういう仕草を見せるのを待っていたみたいに、雅が目を細めて笑いかける。
「まりなの淫乱。よっぽど溜まってるんだな」
「それは雅の方でしょう。こないだここでしたばっかりなのに」
「ああ、溜まってるよ。悪いか?」
得意げに顎を突き出す様に言われたら私はもう何も言えない。
自分から俺はスケベです、と言う相手にたいしてそれ以上スケベだと指摘するのは変だから。
でも、いい顔だ。
正直言って気に入らない表情だけど、やっぱり雅によく似合うと思う。