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マネージメント
【アイドル/芸能人 官能小説】

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2・姉と不機嫌と前の穴-4

「・・・後で飯、作れよ」
「そ、それだけ?その為にわざわざ呼んだの?」
「だって料理すんのめんどいし。お前、簡単な物なら出来んだろ?」

料理が出来ない訳では無いらしい。
でもやりたくないから私にやらせる、って事ね。
マネージャーの仕事なのか疑問に思ったけどそれで機嫌を治すなら簡単だ。

・・・それだけで済むとは思っていないけど。

また話だとか言って、私の体が目当てなんだろう。

「早くしろよー。ろくに食ってねえんだぞ、こっちは」
「はいはい、じゃあ何が食べたい?」
「お前に任せる」

思わず転けそうになった。
そっちが連れてきといて・・・全く、弟ってのはどうしてこうなんだろう。


「おにぎりでいいね。塩のやつ」
「・・・シチューがいい」


ちゃんと食べたいものがあるなら、最初から言いなさい。

「大人しく待ってて。すぐ出来るからね」
「・・・・・・」

雅は、私に言われた通りテーブルの前に座った。
膝を崩して胡坐をかいている。
・・・変ね、何もしてこないみたい。
絶対に企んでるはずなのに、なんでこんなリラックスした座り方をしてるのかしら。
疑問に思いつつ冷蔵庫を開けて、材料を確認した。
面倒だと言ってたけどちゃんと揃ってるみたい。


「よし、あった。雅、すぐ・・・・・・きゃっ?!」


何か塊が背中にぶつかり思わずよろけそうになって、お腹を鷲掴みにされた。
うなじを生暖かい風が擦りつけてくる。雅の仕業だ。
お腹は細いくせに、力があるのはやっぱり男の子だからかな。締めあげられて、ちょっと苦しい。

「へっへー、バックは取ったぞまりな!」

余裕を見せているつもりだろうけど、声が上澄って震えているのが明らかだった。
成る程、最初から狙ってたって訳ね。
普通に考えたら、ほぼ毎晩この子の性欲処理をやらされてる私が、悪巧みに気付かない方がおかしい。

でも、騙された。
だって仕方ないじゃない?アイドルが間近で、自分の代わりに料理してくれなんて言うのよ。

マネージャーとしては頑張りたくなるの。職業病よ、多分。

「さあ、観念しろ。俺を馬鹿にした事を後悔させてやるからな!」

私のスカートをするすると下ろしていく雅。
嫌だ、もうこんな事はされたくない。


(気にしすぎなくていいんだぜ。どんな親しい間柄だって、何もかも知ってる訳じゃない。だから、気張らずいけよ、な?)


こんな時に頭に浮かんだのは、昨日日比野君に言われた言葉だった。
あの時はまともな事を言ったと思ったけど、今はある意味言い訳にも思える。
人の心や行動に至る理由なんて全ては分からない。だからって、気楽に構えるなんて私は嫌だ。
日比野君と私の考え方は違う。呑気に過ごしていたらみんなの気持ちなんて分からない。



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