1・真面目とエッチと寂しがり屋-1
マネージャーのお仕事。
それは、担当しているタレント若しくはアイドルのスケジュール管理、送迎、時には話し相手になる、等、とにかく多岐に渡る。
必要なものはただひとつ、体力よりもとにかく何が起きても自分を見失わない精神力。
でも、私の場合は、更に求められるものがある。
それは・・・・・
☆☆☆
「んっはぁっ、んるっ、らめぇ、やめ・・・はぁんっ!」
車に戻ろうとしたらいきなり雅に抱き寄せられて、そのまま唇を奪われた。
逃げようと藻掻く体を腕で締め付けられ、咥内を舌で穿る様に愛撫させられてしまう。
「んはぁ!駄目だってば、雅、こんな、所で!」
「いいじゃないかまりな。俺、ずっと我慢してたんだぜ」
「何回言ったら分かってくれるの、人目につく場所ではしないで、っていつも注意してるじゃない!」
縒りによって、自宅のマンションの入り口でするなんて・・・
私達が¨普通の¨恋人なら別に問題は無い。
でも、私がマネージャーで雅が芸能人となればそうもいかないのだ。
「じゃあさ、行こうぜ。他に邪魔がいない場所へ」
「だ、駄目よ。まだこれから事務所に戻らなくちゃいけないの。だから、今日はさよなら。また明日・・・ね」
すると雅はもう一度私の唇を奪ってきた。
今度は私の頭を押さえ付けてきたので、多分簡単には逃がさないつもりだろう。
「み、や・・・やめて、くるしいよぉ・・・!」
苦しいのを訴えたら、ようやく唇を離してくれた。
「やだ。帰るのは許さないぞ」
「ま、まだ、仕事が残ってるのよ、だからお願い、明日ね。わかった?」
「嫌だ、寂しいんだよ。何で傍に居てくれないんだ?」
「痛い・・・は、離して雅!苦しいってばぁ・・・!」
「ずっとじゃなくていいんだ。30分だけ、頼む」
確かこないだもそう言って中々帰してくれなかった。
その日は雑誌のインタビューの原稿をチェックしたりしなくちゃいけなかったんだけど、お陰で時間が全然取れなかったのだ。
同じ過ちを繰り返すわけにはいかない、そのためにも何とか雅を説得しなくちゃ・・・・
「んあっ、はぁ・・・あう、うぁぁ・・・ッ」
「まりな・・・・来てくれよ。お願いだから・・・」
でも雅は舌を噛んできたり、耳たぶを擽りながらキスしたり、唾液を飲ませてきたりして、私に話す隙を与えてくれなかった。
私自身の気持ちとは裏腹に、体は雅の愛撫で敏感に反応して、されるがままだった−
それから数分後、私はマンションの入り口ではなく雅の家に居た。
エレベーターに押し込まれてキスされ続け、ようやく一息ついた所でベッドに座っていたのだ。
「ありがとうまりな。お前はやっぱり優しいよな」
「無理矢理連れてきたくせに・・・」
「そうか?ま、いいじゃねえかそんな事」
「んああ・・・こ、こら、何してるの!」
雅はニヤニヤしながら、私の乳房を鷲掴みにしてきた。
揉むつもりかと思っていたらいきなり、細い親指で乳首をクリッと下から弾いて・・・
ブラウス越しだったけれど思ったよりも快感が強く、思わず体が強張ってしまう。