ドS彼氏とドS→ドM彼女-3
「君がね。」
余裕なかれの声がした。
「……!」
動揺した隙に反転させられた。
「なっ!」
「今日は二人で初めてだから普通にしてあげたのに、」
「あんっ…あぁっ!…ぃやぁ…っ!」
クチュックチュッ…
掠れた声で、ねぇ?と言いながら私の核心に指を入れる彼。
しまった…!
これは私と同じような人種…!
虐めたがり。通称ドS。
「まぁ君ぐらいのSを屈伏させるのが夢だったんだけどね…?」
官能的な笑みを漏らして私の目を覗き込んだ。
私は反射的に悔しくて目を反らした。
それが間違いだった。
目を反らす行為は、Sっけのある人にはたまらないお誘い。
ハッとして目線を戻すとニコリと笑みをかえされた。
「そういう反応、そそるよね。」
カッと赤くなるのがわかった。
刹那、唇は奪われた。
荒々しい舌。
「あぅっ…!んむぅっ…!…っは!」
抵抗しようと振り上げた両手から力が抜ける。
それを見計らったようにシュルシュルと手首をベッドの柱にくくりつけられる。
しまった…!
「いいね。その顔…ほんと、いとおしくなる。」
クチュックチュッ…
執拗に指で下をもてあそばれる。
「ああっ…あん…あっ!」
快楽の波が私を襲う。
ガリ…
「痛っ…!…あぁんっ…はあ…っ」
内腿を引っ掛かれた。
痛みが快楽にかわる。
こんな私を私は知らない。
初めての少女のように身体をよじって逃げようとする。
「あれ…?初々しいね。この快楽は初めて?」
「いやぁ…恐い…」
知らないうちに本音が溢れてきた。