【松本梨絵】-2
「…隆?」
「梨絵…さん…」
「ちょっと…あんた具合悪いの?!」
辛そうに胸元を押さえている隆がいた。
何でここに隆がいるのかはわからないけど、あたしは足早にソファーに座っている隆に近づいた。
「…来ちゃだめだ!」
「何言って…」
目の前であたしは立ち止まってしまった。隆ははぁはぁと荒い息を吐きながら、目を潤ませている。
「…具合、悪いんでしょ?」
あたしはソファーに座って隆の体を抱き寄せるようにすると、おでことおでこをくっつけた。
「体、熱い。やっぱり熱…」
「違う…」
「え?」
隆はあたしの顔を両手で挟み込むようにすると、唇を近づけいきなりキスをしてきた。
しかも…あたしの唇の中を食い尽くすような、激しいキス。
「んんっ…」
「梨絵さんが悪い。来るなって言ったのに」
唇を離してそう言うと、あたしのジャケットを乱暴に脱がせて、ソファーに押し倒した。
「ちょっと…待ちなさい!」
「待てない…」
また、キスの嵐。
隆がキスをしながら、胸を痛いくらいの強さで激しく触る。
いつの間にか、カットソーの中に手を入れられ、下着のホックすらはずされていて。
「あっ…ちょっと…やだっ…」
カットソーをめくりあげられ、空調のひんやりとした空気がもう既に上向きになった胸の頂に触れた。
「あぁんっ」
胸を舌で舐めまわされながら、隆はスカートの中にまで手を這わす。
手の向かう先はあたしの脚の付け根。
「隆…どうしちゃったの…あぁっ」
強い力で下着越しに指をぐりぐりと押しつけられる。
そして簡単に、ガーターベルトを身につけているせいで下着がおろされてしまう。
「ちょっと…!」
全く聞く耳を持たずに、あたしの脚を開き唇をそこに寄せる。
「いやっ…あぁっ…! 隆っ」
あたしは思わず隆の髪の毛をつかんだ。
以前…ここで隆に抱かれたことがある。
そのときはコピー室で雪人に抱きしめられたのを見られて、嫉妬した隆があたしを強引に抱いた…
だけど今日のはそんなのじゃない。
隆の意志じゃないというか…
「はぁっ…もう、やめ…そんなに乱暴に…!」
舌で舐めまわされながら、ぐちゃぐちゃになったあたしのそこに乱暴に指を突き立てられる。
だけどいつもの隆より激しくて。
やめてと言いながらもどこか興奮して。