華麗なる奴隷秘密倶楽部 第４章-5
私はご主人様から、事前に彼女のことを聞いていました、
彼女が来るまでは、信じられませんでしたが、
サングラスを掛け、人目を忍ぶようにこの別荘を潜ったとき実感したのです。
彼女は美しい女性でした、初めて私と対面したときは以外でした。
あのテレビのステージで、堂々と歌い上げる彼女の面影は無く、
私は、何故か疲れたような印象さえ持ちましたが、
彼女の美しさは相変わらずでした。
数多くいる芸能界の中にも、
こういう性癖の人が少なくないとは聞いていましたが。
ここで倶楽部での調教の前に、
亮治様と麗子様との関係を少しお話ししたいと思います。
恩田麗子、そうです彼女は前にも言いましたが、
奴隷秘密クラブでは「美紀子」と名乗っていますが、
私のご主人様の鬼村様のＳ仲間で、その方のお名前は亮治様と言うのですが、
彼女はその亮治様のＭ女奴隷なのです。
その歌手の彼女がなぜ亮治様のＭ奴隷になったのか、
いきさつをお話ししたいと思います。
このお話は亮治様のお友達のご主人様から寝物語に聞いたお話ですが、
麗子様のお話があまりに刺激的なので、
にわかに信じられないのですが、でも本当のことのようです。
私は彼女の歌が好きでしたが、今は殆ど表舞台に出ることはないようです。
それでもある時期まで、麗子様は人気歌手でした。
その昔は結構、彼女のファンがいたようですが、
今は殆ど忘れられているのでしょう。
それというのも、彼女はどちらかというと歌の実力よりも、
艶のあるセクシーな声と、あのグラマラスな容姿だけで、
男性達の気を惹いたようでしたから。
それほどに、彼女のその顔と身体が妙に色っぽく、
大人の色気を感じさせ人気がありました。
彼女は男好きのする顔と肉感的な身体を誇り、
良く露出気味のドレスを着ていて、
それが大人の女性の色気を感じさせる女性でした。
彼女自身もそれを分かっていて、いつも艶っぽい歌を唄い、
妙に受けていたのです。
そんな彼女のことを一時、巷では「歌よりも寝てみたい女」
と言われたほどです。
本当は、しんみりとした歌を歌わせれば良い歌手なんですが、
いつしか彼女は身を崩していったのです。
それは、噂に違わず彼女の異性関係でした。
彼女は男好きのする女性歌手なのです。
或る噂では、彼女がデビューする頃の話ですが、
所属事務所の社長と肉体関係を持っていた、ということです。
そういう話はどこでもあり、珍しい話ではないのですが、
あまり実力のない新人はその貞操を実力者に捧げ、
その代償に地位や名声を得る、ということもあるようです。
ですから、あの「麗子」様も例外ではないようです。
彼女は一時、その社長の妾と言われていました。
それから彼女の歌に艶が出てきた、というお話もその頃は良く聞きました。
そして皮肉なことに、
彼女は歌よりも、常にそう言う話題に注目されていましたが、
やがて若い歌手が次々と現れると、その人気を奪われ、
いつしか注目されなくなってきたのです。