Switch2-1
いつもとは違い過ぎる彼女に正直戸惑いながら玄関を開けて中へ促す…
彼女は少しふらふらしながらヒールを脱ぎ背伸びをして俺の唇に軽くキスをしてから上目使いに微笑む
俺はイズのこの顔に弱い。可愛い過ぎてどうして良いか分からなくなる…
と同時にたまらなく不安になる。
ただ彼女を失くしたくなくて…
でもなぜか失くしてしまいそうでいつもその顔を見るとギュッと彼女を抱きしめる
いつもならどした?と笑いながらサラっと俺をかわして不安な俺を置いてけぼりな気持ちにさせるのに
やっぱり今日のイズはいつもとは違った。
強く抱きしめる俺の背中を優しくさすりながら甘ったるく優しく囁く…
「イズはね…ちゃんと遊ちゃんの事大好きだよ?
だからそんな不安にならないで…
いつもちゃんと言わなくてごめんね」
そう言ってチュッと俺のほっぺにキスをする
俺はびっくりし過ぎて言葉が出せなかった。
言われた言葉が嬉しかったのもあるがそんなはっきり不安だ。と言った事など無かったのに…
分かっていたのかと…
それだけちゃんと俺を見ててくれたのかと…
(イズにはやっぱり勝てないなぁ…)
そう思いながら嬉しさが込み上げてクスッと笑ってしまった。
「あー珍しくイズが愛を告白したのに遊ちゃん笑った」
ぷぅと頬膨らませながらイズが言う
「わりぃ。でもそんなつもりで笑ったんじゃないからな?」
ふくれるイズのほっぺをつつきながらそう言うと
「うん」
と嬉しそに笑いながら俺の胸に顔を押し付けてきた
普段の可愛いらしいけど自然と主導権を握るイズとは違って素直に甘えてくるイズは可愛い過ぎて今にも理性が切れそうだ
そんな俺を煽るみたいに上目使いで見つめながら触れるか触れないかな力加減で背中をさする
「お風呂沸いてる?」
「うん、タイマーかけて行ったからもう入ってる」
「んじゃお風呂行こう?」
そう言いながら軽く手をひかれた
イズが泊まりに来る日はバイト前に風呂のタイマーをセットして出かける
でもいつも別々に入っているし一緒に入ろうと誘われたのも初めてだった
脱衣所で服を脱ぎだす俺の横でイズも服を脱ぐ
とその手を途中で止めて俺を少し恥ずかしそうに見つめた