投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ピリオド
【姉弟相姦 官能小説】

ピリオドの最初へ ピリオド 59 ピリオド 61 ピリオドの最後へ

ピリオド 終編-25

「あ〜、温まった」

 亜紀が、バスタオル一枚で現れた。

「なんて格好してんだよ!」

 思わず叫んじまった。が、亜紀はノンシャランな表情を浮かべている。

「懐かしいでしょ!小学生の頃は、よくこのまま2階へ駆け上がったよねッ」
「今、幾つだッ!いい大人だろ」
「たまには良いじゃない。母さんも父さんも居ないんだし」
「オレが居るじゃないか!オレを何だと思ってんだッ」

 相変わらずのオプティミストぶりが腹が立つ。

「あら、アンタなら見られたって平気よ」
「なんだって?」
「何度も裸を見せあってるのよ。今さら恥ずかしがっても…」

 したり顔を見せる亜紀。オレは、悲しくなった。

「そんな話、聞きたくなかったよ」

 亜紀の横をすり抜けて、リビングを出て行った。

(いくらなんでも、あんな云い方するなんて)

 部屋のベッドに寝ころび、天井を眺める。


 ──違う!


 醒めていく頭に、別の思いが浮かんだ。
 亜紀は、オレとの忌まわしい行為のために傷付いている。

(怨み言を云われても、仕方がないのはオレだったハズだ)

「謝ってこなきゃ」

 ベッドを這い出ようとした時、部屋のドアが開いた。

「和哉、起きてる?」

 亜紀が中に入ってきた。

「ああ、姉さん」
「さっきはごめんなさい。ちょっと云い過ぎたわ」

 ベッドの縁に腰掛ける。おろした髪が、緩いウェーブを描いてた。

「オレこそ云い過ぎたよ。姉さんはオレのせいで、イヤな思いをしたんだから」

 ベッドから身を起こし、オレは首を振った。

「じゃあ、この話はこれで終わりねッ」

 亜紀の目が笑っている。挙げた手に、ビニール袋が握られていた。

「ビール持ってきたからさ。飲もうッ」

 中から1本取りだし、オレの方に突き出す。思わず顔が緩んでしまった。

「まったく、姉さんには負けたよ」

 受け取って半分ほど飲んだ。醒めた酔いが、またぶり返す。

「まったく、あの時のアンタったら」
「まだ、それを云うのかよッ」

 1本が2本、そして3本と重ねるうちに2人共、饒舌になっていった。


ピリオドの最初へ ピリオド 59 ピリオド 61 ピリオドの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前