尽きることの無い愛-2
「君と・・・出会えたこと・・・を」
「蒼介さん・・・・」
「げほ・・・・幸せに、思っている・・・よ」
「わかったから・・・もうしゃべらない・・・でぇ・・・」
「ごめ、んね、いつも泣かせて・・・ばかりで」
「いいよ。良いから・・・お願い・・・・」
「実沙希・・・・・」
「動いちゃだめ!!!!!!!」
蒼介は僕の静止も聞かず上体を起こして僕をきつく抱きしめ、耳元で最期の言葉を残した。
その後のことは記憶にない。
後から聞いた話だと、蒼介を刺したナイフを取ってその女のお腹を何度も刺したらしい。
僕は駆けつけた警察官に取り押さえられ、血だらけの服も着替えさせてもらえないまま色々と取調べを受けた。
目撃者の証言のおかげで蒼介を刺したのが僕じゃないことが証明されたが、女性への傷害で僕は少年院へと送られた。
それからというもの、僕がどのような状況でここに送られてきたのかわかっているのか教官たちによる宴が始まった。
僕の他にも数人僕のようなか弱そうな少年が屈強な男達に毎晩のように乱暴に扱われた。
「もうこの体ともおさらばか」
「出所までたっぷりかわいがってやるからな」
男達がニヤニヤしながら僕の乳首のピアスを引っ張る。
普段は付ける事を禁止されているが、この時だけ男達が用意した重り付きのピアスが付けられる。
「う・・・ごふ・・・・お・・・・・」
僕は喉を使われながら、アナルに腕を突っ込まれていた。
もはや僕は男の腕一本飲み込めるまでになっていた。
「ほらじゃんけんしてやろうか!!」
お腹の中が掻き混ぜられる感覚に吐き気が襲ってくる。
でも本来なら1年の収監のはずだったが、そんな男達や少年院のトップとの関係のおかげで半年までに短くなったのだ。
様々な酷い仕打ちも快感に変換してしまう体が恨めしくもあり、助けられもした。
普通では気が狂ってしまうほどの日々。
実際に精神的におかしくなってしまう子もいた。
出所の日、親が迎えに来ると思っていたのだが、そこには見覚えのあるベンツが止まっていて、そこからサングラスで目元は見えないが真っ赤な唇でその人だとわかる人物が現れた。