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無間地獄
【SM 官能小説】

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幸せの形-2

「だだだだだって僕・・・男ですよ!!」

「実沙希は海外に行くことはどう思う?」

「海外・・・どこですか?」

「実は今ワシントンの大学から研究員の話が来ているだ」

「ワ、ワシントン!」

ワシントンなんて地名は社会の教科書でしか見たことがない。

僕がそこに?!

しかも結婚!!!

「それにワシントンは2009年から同姓間の結婚が認められているんだよ」

いろんな事がいっぺんに頭に入ってきてショートして煙が出そうな僕の手をぎゅっと握り、蒼介は膝まづいた。
まるで昔話の王子様がプロポーズするような姿でじっと見つめ、再びその言葉を言った。

「僕と結婚してください」

僕は蒼介の力強い言葉にゆっくりとうなずいた。

それから猛反対する両親を説得させる為に蒼介は僕の家に通いつめ、その間僕は海外でも仕事が出来るように服飾の専門学校に通った。

そんな二人の必死の姿に両親は渋々承諾してくれて、僕達は晴れて夫婦となり今もワシントンの小さなアパートに2人と猫一匹の慎ましい暮らしをしている。

次の現場へ向かうためタクシーの飛び乗り一息つくとポケットの携帯が震えた。

蒼介からのメールだった。

「今日のディナーはあのレストランに行こうか」

「はい。お気に入りの服で行きますね」

今日は結婚記念日だ。

さて今夜はどんなことをされるのかな

どんな苦しいこと

どんな辛いこと

どんなことで僕のこのいやらしい体を満たしてくれるのか

今からもう全身が熱くて仕方ない




僕は今

幸せです


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