雨の半休日-5
ざぁざぁ…
ひたすら、目をつぶって、お湯を感じていた。
でも、なんか…お湯だけじゃなくて、目線も…感じるような…。
分かってる、こんな状況、ヤバイ。
何より、あたし…まだ下着を付けたまんまなんだよね…。
だって、手を引っ張られてお風呂場に入ったから、脱ぐヒマ無かったし。
最初は、これなら全身見られずに済む、って思った。
でも今…、大量のお湯で、ピンクのブラは、じっとり重くなってる。
そして、たぶん後ろにいるアニキからは、あたしの濡れたパンツから透けるお尻が丸見え…。
目を開けて、おまたを見てみる。
やっぱり、お毛々が…透けてるよぅ…!
なんか…超、エロイ!!
かぁっ、と、顔が熱くなるのが分かった。
どうしよう、赤くなったの、バレたかな…?
と思った時。
「あ〜こちゃん?」
「ひぁぁっ!」
みっ、耳元で、いきなり声がした!
「やぁっと気付いたの、自分のやらしいカッコ?
耳まで真っ赤になっちゃって…」
やっぱり見られてたんだ…!
どうしよう、この状況はマズイよぉぉ!
「オレさー、亜紀子が避けてるの、そりゃ気付いてたよ?
でもさー、この状況は、ちょっとねー?
誘われてるって、思っちゃっていいのかなー?」
「ふぁぁ!」
のーんびり話しながら、つ、と、背中に指を滑らせてきた。
ぬるり、とボディソープ付きで、うごめいている。
「…やだ!やだもん!
そんなつもり、無かったもん!
誘ってなんか、ないからね!
アニキが、勝手にお風呂に引き入れたんでしょ!?
あたしのせいじゃないもん、誤解しないでよ!!」
ここは、全力否定。
絶対に、もう"あんなコト"にはなりたくない!
…だって。
アニキはモテるし、あの後だって、何度かオンナの影があった。
あたしとシたのは、遊びなんだなって、思った。
…絶対に!恋心なんて無いけれど、あたしの初めての相手だもん、なんか、気になってた。
白状するけど、ほんとはけっこう、悲しくて、悔しかった。
もちろん、両親にバレるのも怖かったし、流された自分も嫌。
だから。
「もう絶対に、あんなことしないって、あたし、決めたんだもん!」
「あぁ、そうかよ!?」
アニキは、そう怒鳴って、あたしの肩をつかむと、体を自分の方に向けさせた。
必死で、アニキの瞳を睨む。
でもあたし、見ちゃったんだ、アニキのアレ…
すっごく、大きくなってるの。