**三人集まれば文殊のなんやかんや**-2
「まさか二人で一緒に来るとは思わなかったよ。」
「俺と日和は仲良しだからねぇー??」
まっまぶしいっ!!
同意を求められて満面の笑みで首をかしげられたら、かわいすぎて鼻血が出そうじゃないですか!??
「へぇー‥いつの間にそんなに仲良くなったの??
僕ともこれから仲良くなって‥くれるよね??」
ぐはっ!!!
かっこよすぎる…
けど‥その後ろにものすごくどす黒いオーラが見えるのは気のせいじゃない。
直訳すると「調子のんじゃねぇぞ??ゴルァァア!!」みたいなのがオーラになって笑顔からにじみ出てる‥
絶対に裏表激しい人だ。
やっぱり片桐先輩って瀬戸先輩のことが‥‥
「とりあえず、ここに三人でいるのはちょっとまずいかな‥」
「じゃあ‥うん!!由樹の家に行こう!!広いし邪魔はいないしね」
「はっ??」
「決定!!解散!!」
というわけで、片桐先輩の家に来たのですが‥
広いっ!!
そしてキレイ!!
なんかこう‥‥
スッスッスタイリッシュー
っていうんですかね??
家具やカーテンは全てモノトーンで統一されてて、
とにかくこう‥
絵に描いたような王子様!!
って感じがする!!
やっぱりかっこいいなぁ‥
「日和ちゃん、そんなに俺の部屋気に入った??」
「へっ??あぁっ‥す‥すいません‥じろじろ見ちゃって」
恥ずかしい‥‥
「別にいいよ。はい、牛乳ね」
片桐先輩の家の冷蔵庫に牛乳あるんだ‥
「日和??こんなに優しい顔してるけど、コイツは腹黒ドS王子だから気をつけなきゃダメだよ!??」
「黙れアニヲタ」
「ぐはっ!!」
えぇっ!??
蹴った!??
「大変だ‥HPが2になってしまった‥瀕死状態で画面が赤く‥」
「おい、布団干したばっかりだからベッドに寝るな」
「‥‥。返事がない。ただの屍のようだ。」
「そうか。屍だったら何されても文句言わねぇよな」
「うそうそ!!まだ2あるから!!HP2あるから!!
ほら早く日和!!」
全然話についていけないんですけどー!??
早くって何を!??