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絶交チョコミント
【青春 恋愛小説】

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告白リベンジマッチ-1

水澄 小羽は、混乱していた。


「あうぅ〜〜……」


顔が熱い。
顔が赤い。
顔が熱い。

湯気が出そうな顔って、きっとこういう事を言うんだろうってくらい顔が熱くなっている。

原因は明白。
吾妻のせいだ。
吾妻が階段で、あんな変な……あんな……あん、な…………


「あうぅ〜〜……」


よく分からないうちにダッシュで吾妻から逃げだしていて、気がついたら教室の自分の席で机に突っ伏してこの状態である。

……だってだっていきなりあんな事言われたら誰だってそうなるっていうかよりにもよって吾妻だしなんか何も考えられなくなっちゃってあぁ〜〜っ!


「……あのさ。さっきから何やってんの?小羽」
「ひうぅっ!?」

突然掛けられた声にビクッと体を起こす。
振り向くと、妙な生き物を見るような目で灯が立っていた。視線の先には私一人。ということは私が妙な生き物か。失敬な。

「いや、十分妙よ」
「心読まれた!?」
「まぁそれはいいとして……あんた帰って来るなり挙動不審過ぎ」
「む。そんなことは…」

さすがにそれは言い過ぎではないだろうか。

「真っ赤な顔で廊下を全力疾走した挙げ句、教室に入るなり机に突っ伏してあうあう言い出す。……人はそれを挙動不審と言うわ」
「すみません挙動不審でした」

冷静に聞くと単なる変な人みたいだ。身に覚えが有りすぎて反論できない。

「それで?どうしたのよ」
「どうした、って……」

さっき起こった事と今の状況を思い返して、

「……どうしたんだろう」
「いや、何よそれ」

呆れられた。

「だって、だって、私にだって何がなんだか分からないんだもん……」
「ふーん……」

そう言って灯はじろじろと私を見て、

「吾妻になんかされた?」
「うえぇっ!?」

いきなりそんな事を言い放った。


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