告白リベンジマッチ-3
「だって、だって……」
「……まったくもう」
机に突っ伏して涙目になった私を見て、ため息を一つ。それから仕方なさそうに灯は口を開いた。
「……なんかそんな状態の小羽とか見てられないし、アンタに一つだけアドバイス」
すがるような目の私に灯が言ったのは、とてもシンプルな一言。
「『そいつと一緒にいたいかどうか』」
一緒に、いたいかどうか……?
「突き詰めれば、恋人の条件なんてそれだけでしょ。小羽が深く考えたところで時間の無駄なんだから、シンプルな問題はシンプルに考えなさい」
「なんかちょっと気になる言い草だけど……ん、分かった。………ね、灯」
「なに?」
「ありがと!」
はいはい…と適当に返事をする灯。
面倒くさそうなふりをしつつも最終的にいつでも皆の面倒をみてくれる、ツンデレ姐御肌な友達に心の中でもう一度礼を言って、私は考える。
――吾妻に、ちゃんと返事をするために。