調教物語(その12)-1
何かに取り憑かれたような潤んだ目をしている健の妻の輝子と、
妖しく妖艶な優子を見て興奮している男達をにやりと見つめながら
研二郎は言った。
「さて、そろそろ皆さんが、この先を早くみたいとウズウズしているようだし、
では始めましょうかな」
そう言ってジロリと館の中にいる人物を眼で流すと次の行為に移るようである。
輝子と男達は黙って固唾を飲み、じっと研二郎を見つめていた。
飲み込む唾の音が、自分の渇いた喉の奥の中で聞こえるようだった。
「優子、お前のまんこに刺さっているバイブを落とすなよ、
けつの穴に力を入れて締め、しっかりと咥えてろ、いいな!」
「あん、は、はい・・」
研二郎はバイブレーターを掴み、優子の股を裂き濡れた淫唇を更に広げ、
淫液で垂れている膣の中にぐいとばかりに押し込んだ。
それはすっぽりと優子の身体の中に収まった。
「あっ!うぅぅ・・」
身体の芯から痺れるような情欲が湧き上がり、
思わず優子はのぞけると豊満な身体は空で揺れる。
バイブレターは優子の身体の中に、奥を突き抜けるように深く入り込んでいた。
その一部だけが僅かに覗いているだけある。
研二郎は、喘ぎ紅潮し項垂れているその優子の手を後ろに回して重ねさせ、
手に持っていた麻縄で手際よく、キリキリと後高手小手縛りにした。
あっと言う間もなく、その縄はふくよかな優子の手の肉に食い込んでいった。
「あっ・・いやっぁ・・」
優子はバイブレータを膣に挿入されたまま、
縛られた手を後ろで重ね、反射的に身体を思い切りよじった。
優子の身体がゆらりと動くと、大きな尻と乳房がぶるんと大きく揺れる、
それだけで妖しくも甘美なる絵になるのだ。
「おおぉ、凄い!」
男達の口からは驚嘆の溜め息が漏れる。
美しい優子が股間に深くバイブレータを入れて身体をくねらせ、
長い髪を乱しながら喘ぎ、顔を歪ませている姿は妖しくも美しい。
それは、まるで縛られた女の浮世絵を見ているような錯覚さえ覚えるのだ。
天井から照らされる蒼い照明で、
汗ばんで光る優子の裸体は更に美しさを増していた。
優子の白く丸い尻に流れる汗は妖しく玉となって、
朝露のように光っていた。
さっきから圧倒されて見つめるこの館の会長は
この美しい獲物が縛られ、のたうち回る絵を何処かで見たような気がした。
(そうだ、これはたしか有名なあのSM画家が描いた絵に似ているな、
いつか、私もこんな絵を描いてみたい)
絵が好きな会長と言う男はじっと優子の怪しい肢体を見つめそう思っていた。