投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

とある街のとあるモノガタリ
【純愛 恋愛小説】

とある街のとあるモノガタリの最初へ とある街のとあるモノガタリ 22 とある街のとあるモノガタリ 24 とある街のとあるモノガタリの最後へ

亀裂-7

「坊っちゃん」

「…………、離せ」



 黒服の男を鋭く睨み上げる。出ていく前と違い、男はその眼力に息を飲んだ。



「慣れん薬で気を失ったか。起こせ」



 初老の男性の言葉に従い、もう一人の黒服が明希の襟首を掴むともう片方の手を振り上げる。



「止めろ! これ以上っ」



 カイキが叫んで制止する。でも、誰も聞いてくれることはなく、敢えなく降り下ろされる。



 が、乾いた音は聞こえ無かった。部屋の扉が乱暴に開かれた音に気を取られたのだ。



「アキから手を離せ」


とある街のとあるモノガタリの最初へ とある街のとあるモノガタリ 22 とある街のとあるモノガタリ 24 とある街のとあるモノガタリの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前