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真知子・ふたたび
【兄妹相姦 官能小説】

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真知子・ふたたび-4

 いったん男と女になってしまえば、兄妹でももう止まらなかった。

 それからは、お互いに求め合い、毎晩のように交合した。

 …そして、妹は妊娠した。実の兄の子を孕んだのだ。

 思えば、あの日が真知子のぎりぎりの判断・直感だったのかも知れない。

 病魔は妹の身体を容赦なく苛み、真知子はその後、急速に体力を消耗していった。

 そして、今日、とうとう真知子は救急車で病院に運ばれた。

 まだ妊娠8ヶ月…自然分娩は無理だった。帝王切開しかないが、母体も赤ん坊も予断を許さない状況である。

 奇しくも今日は2月21日、真知子の18歳の誕生日であった。

 

…手術中のランプが消えた。手術室の扉が開き、医師が沈痛な顔をしながら出てきた。



 …祈りもむなしく、妹は逝ってしまった。手術に耐えられる体ではなかったのだ。だが、安らかな顔をしていた。きっと、赤ん坊が無事に産まれたことを見届けたのだ。

私は喪失感に打ちのめされた。真知子がこの世にいなければ生きていても仕方がないと思った。…しかし、真知子が命をかけて産んだ子どもが残った。父親は兄の自分である。子どものために、私は生きなくてはならない。妹は、赤ん坊と私の両方に命を与えたのだ。

産まれたのは女の子だった。未熟児ではあったが、健常である。

真利と名付けた。真知子と自分の名前から一字ずつ取ったのだ。…だが、実の兄が自分の子どもとして認知するのは憚られたので、養子として役所に届けた。



真利はすくすくと育った。病気一つしない、健康な子どもだった。

しかも、愛らしくて、手のかからない素直な娘である。

私は真利を育てるためだけに生きた。いつの間にかそれが生きがいになっていた。真知子を失った寂寥感はまだあるが、父親の私にひたすら懐く可愛い娘…真利に癒されることによって、何とか前向きに生きることができた。

幼稚園から小学校…成長するにつれ、真利は、母親である真知子の面影を濃厚に宿すようになった。

そして、中学生になった頃から、真利にある変化が訪れた。

ときおり切なそうな表情で私をじっと見詰めるようになったのだ。その眼は真知子にそっくりだった。

高校に上がってからは、真利に見詰められることが頻繁に起こるようになった。

真利の視線を感じるたびに、私の心の最も深い部分が揺さぶられた。ときに冷静さを失いそうになる。

私はある仮説を立てた。きっと、真利は養父である自分を、同じ屋根の下に住む男性として見るようになったのだ。…だが、真利、違うのだ。私はお前の本当の父親だ。そして、母親の実の兄でもあるのだ。

いつかはその真実を話さなくてはなるまい。

真利が18歳になった時に話そう。…そう決めた。




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