愛から生まれる悲劇-4
Side/M
「俺の実沙希が!」
耳を疑った。
俺の
実沙希
バタバタと忙しかったメイド喫茶も落ち着いてきてようやく休憩に入ったことを蒼介にメールすると、職員用トイレに来るように言われ胸を高ぶらせて行くと、なんと信人がトイレに乱暴に入ってきて僕はパニックになった。
蒼介さんが来ちゃう!
僕は信人を外に出そうと頑張ったが、野球部で鍛えられた腕に掴まれるともう何も抵抗できない。
そしてあの狂った長い夜の出来事を目撃されていた事実を突きつけられて、携帯から聞こえてくる自分の甘い淫らな声で記憶が蘇ってきて全身に力が入らなくなってしまった。
「なんで・・・なんでだよ」
信人の声は震えていた。
下を向いている顔を覗き込むと泣いていることに気付く。
「ノブ・・・あの・・・」
「うっ・・ひぐ・・・・俺じゃ、俺じゃダメなのかよ」
「えっ!」
まるでメロドラマのような台詞が聞こえてきて、僕はこれが普通の男女の恋愛で公園とかだったらロマンチックなんだろうなと考えていた。
「ごめん・・・」
そういった瞬間、信人の顔が変わり、殺気すら感じるくらい怖い顔で僕を睨み付けてきた。
「相良だろ。相良に脅されてるんじゃねーのか?」
「・・・そ、蒼介さんは、悪い人じゃ」
「うるせーよ!」
バン!!と壁を殴った信人のこぶしは硬く握られて小刻みに震えていた。
そして突然その手が開き僕の頬にめがけて飛んできて、僕は突然の平手打ちによろけて便座に座り込んだ。
熱くなる頬を手で押さえていると手の甲に僕の涙が零れてくる。
信人は僕を立たせて、ドアに押し付けると激しくキスをしてきた。
「んんん!やめっ!やめて!!」
泣きながら抵抗しても許されず、今度は背中向きにして僕の顔をドアに押し付けて信人は僕のスカートの中に手を入れてきた。
「だめ!お願い!!!やめて・・・」
「お前・・・・」
僕は蒼介に会う為にパンツを脱いで来ていたのだ。
それを発見されて目をつぶって恥ずかしさに耐えている僕にはお構い無しに、信人は僕のお尻の割れ目に指をもぐりこませてきた。
「本当お願いだから、やめてよ・・ノブ・・・・・」
信人は無言のままお尻の穴に指を挿入し始めた。
何も準備していないそこは摩擦が強くなかなか指が入ってこないことがわかって、信人は一度指を外に出して僕の口に突っ込んで舐めさせてきた。