兄妹ペッティング-4
仕上げは足である。
自分の尻の位置を妹の足首のところまでずらし、太腿から膝、ふくらはぎまで丹念に揉む。
一渡り終えた後、妹の足を拡げる。そして、片方ずつの足をもう一度足首から逆に揉み上げる。
脛から膝、膝から腿、そして股間…。足のつけ根のところは特に入念に揉む。
両手を使い、わざとその片方の手の甲が局部に触れるようにするのだ。
「う…う…う…うぅ。…うふぅ、ふっ…ふぅぅ。ふっ…ふん……ふん……ふん」
揉む動きに合わせて、真知子の喘ぐ息が声になって聞こえてくる。
…感じているのだ。見なくても分かる…妹の性器の中は愛液で溢れている。
夏の暑い日には、下着を透してショートパンツの表面に染みが広がるほどなのだ。
「…お兄ちゃん、ハグして」
熱い息の真知子にいつも求められるが、ハグはしない。
その代わり、最後に妹の両腿を大きく拡げる。そして、掌をその股間に押しつけ、露骨に局部をぐりぐりと撫で回す。真知子は呻き、のけぞる。
やがて性器から淫水が染み出し、厚い着衣の上からでも掌にその湿り気が伝わってくる。
それを確認して手の動きを止めると、上気した顔で妹が言う。
「もう…、お兄ぃのエッチ!」
ここまでの行為をしておいてエッチも何もあったものではないのだが、もうこれ以上は危うい…あとは本物のセックスをするしかない…ことをお互いに分かっているので、冗談めかして終わる。
それがふたりの儀式だった。
…その関係は、真知子が結婚するまで続いた。
「お兄ちゃん、何考えているの?」
過去の妄想に浸っているうちに、いつの間にかホテルの部屋の前に来ていた。
慌ててキーを鍵口に差し入れ、ドアを開ける。
そして、ふたりで中に入る。
「ツインといってもあまり広くないねぇ…。ビジネスホテルだから仕方ないか」
妹はそう言いながら、片方のベッドのそばに荷物を置く。私も自分のカバンをもう片方のベッドのそばに置いた。
「何だかお兄ちゃん、エレベーターの中でも心ここにあらずって感じだったけど…何考えていたの?」
「う…いや、別に何も…。台風の通過はいつかなぁ…とか」
まさか、目の前にいる真知子とのペッティングのことを思い出していたとは言えない。
それに、いくら何でも部屋に入っていきなり妹を押し倒すというわけにもいかない。