Island Fiction第1話 -7
「くうぅぅん……」
息がかかっただけで、アザレアは腰をくねらせた。
小犬のような鳴き声だった。
普段の冷静沈着な態度とのギャップが、さらにわたしを興奮させる。
「濡れてるね」
「ウソ」
「ホントだよ。なんでだろ」
「詮索はいいから、早く舐めてちょうだい」
「どこから舐めて欲しい?」
「べつに、どこでもいいわよ」
わたしはヴァギナへいきなり指を突き立てた。
膣壁のヒダヒダが指を包み込んだ。
「はうっ!」
「へへ、驚いた?」
「うう……もう!」
アザレアはお返しとばかりに、わたしのクリトリスを吸った。
「いやぁぁぁん」
アザレアのヴァギナは強く締め付け、指が引っ張られるような感覚になる。
果たしてわたしのアソコは締め付けているのだろうか。
心配になった。
「わたしのオマンコきつい?」
「すごい食いついてるわよ」
「お父様も喜んでくださるかな」
「もちろん。でも、独り占めはダメよ」
「ねえ、アザレア……。わたし、イッちゃいそう」
「一緒にイカせて!」
「うん。一緒だよ。一緒にイクよ!」
お父様がペニスを突きまくる姿を思い浮かべながらかき回した。
お互いに我を忘れてマンコをいじり合った。
「いくぅぅぅ――!!」
二人であえぎ声をハモらせ、同時に果てた。
絶頂の余韻を楽しみながら、裸のまま抱き合った。
肌の温もりを確かめ合い、眠った。
あの頃のわたしたちに自由はあったのかと問われれば、あの屋敷には確かにあった。
外の世界で生きてきた人にとっては不思議に映るだろう。
それでもわたしははっきりと言い切れる。
あの頃のわたしたちに幸せはあったのかと問われれば、間違いなくあった。
人は本当の幸せを知らないからだと言うだろう。
それでもわたしは胸を張って断言できる。
幸せな日々は永遠に続くのだと信じていた。
〜2話へつづく〜