其の温もり-9
「んぐぅうう？！」
突如、疼いている花弁に侵入する異物を感じて、悲鳴に近い声をあげてしまう。
自分の指を入れた事がない小夜のそこは隙間すら無い程、みっちりと閉じられていた。
そこに異性の指が入り込み、抉じ開けられようとしている。
「い、痛いよぉ勇志ぃ・・・！ん、あ・・・っ！」
「ご、ごめん小夜っ」
小夜の顔が苦痛に歪むのを見て、勇志は思わず愛撫を止めてしまった。
ここは初めてだと痛い、と聞いてたのを興奮しすぎてすっかり忘れていた。
(指で痛いんじゃ・・・これ、入るのか？)
そう思いながら、小夜の中に入れたいという欲求は萎むどころかますます膨らんでいく。
初めての勇志には、小夜をそこまで気遣える程の余裕は無かった。
迷うよりも先に、自らの肉棒を入り口に押しあてる。
「勇志・・・？あ、んぁ・・・あああっ！！」
勇志の肉棒が、小夜の膣内を押し拡げていく。
強い締め付けが肉棒を刺激し、勇志の快感が一気に高まっていった。
「いっ、痛いよぉ、勇志ぃ・・・あっ！ああっ！！」
目を閉じて痛みに悶える小夜の顔を見ながら、勇志はゆっくり腰を動かし始める。
最初は締め付けてきた膣内も、突き続けるうちに少しづつ解れてきた。
それが、まるで自分を受け入れてくれている様に感じて、勇志は胸が熱くなった。
「あっ、あっ・・・ん、はぁ、あ・・・あぅっ・・・」
小夜は変わらず辛そうな顔をしているが、痛みを訴えなくなっていた。
目を微かに開けて、じっと勇志を見上げている。
(小夜ぉ・・・すっげぇ可愛い、小夜・・・小夜ぉぉぉっ！！)
初めて見る小夜の表情に興奮し、勇志のピストンは更に激しくなった。
「小夜・・・あっ、はぁああ！！」
(痛い、でも、なんかさっきよりは、痛くないかも。なんか、痺れてきたの・・・かな・・・)
小夜の膣内は、勇志の肉棒を逃すまいとするかの様に、激しく締め付けている。
動くだけでそこから快感が染みて広がり、奥を突かれる度に鈍い電流が体を駆け抜けていった。
「お、れ、もう・・・小夜、小夜ぉぉぉ・・・あ、うぁあああ、あああぁっっ！！」
遅いくる快感の嵐に限界を超え、勇志は被せた避妊具に、自らの欲望をぶちまけた。
「はぁ、はぁ・・・はぁ、あ・・・」
引き抜かれた肉棒は、先程まで小夜が純潔であった証で染まっていた。
「・・・・・・勇志ぃ・・・はぁ、はぁ・・・んん・・・」
勇志に優しく髪を撫でられ、小夜の顔に微笑みが戻る。
小夜は幸福で胸が満たされて、ずっと勇志と一緒に居られる事を願っていた。