痛みと快感の狭間-6
「あはぁぁぁ!!!!きゅ、きゅう、じゅうう・・・はち」
ぱちん!
「ふ、んんんん!!!あぁぁ、きゅ、う・・じゅう、きゅうぅぅ」
次で最後だ。
やっと終わる。
終わってしまうのか・・・
続けて欲しい・・・
そうちぐはぐなことを考えながら蒼介の手を待っていた。
しかし、最後の一発が来ない。
今か今かと心臓の鼓動が早くなるがなかなかその手が振り下ろされない。
どうしたんだろう
早く欲しい
あの
痺れるような痛みが
欲しい
「今、早く叩かれたいと思ったでしょ」
蒼介の顔を見ると、嘲るように笑いながら僕を見下ろしていた。
「ああああ!あぅうう・・・・」
考えていたことを言い当てられて、恥ずかしさのあまり顔を床に伏せる。
「じゃぁこの最後の一回でいきなさい」
びゅっとまた風が鳴って高く上げられたお尻に待望の蒼介の手が叩きつけられた。
ばちん!!!!
「あっ・・・・・はっ・・・ぁ・・・・」
びゅる!びゅ・・・
僕は絨毯の床めがけて白い体液を飛び散らせ、ブルブルと痙攣して強烈な快感に打ち震えた。
「実沙希は本当変態だね」
「あは・・・あ、ふ、ぅ・・・・」
「お尻叩かれていっちゃうとか頭おかしいんじゃない?」
「んんん!!」
「変態」
蒼介は僕の顔の前に座ると顎も持って無理矢理上を向かせた。
僕は泣きじゃくりながら最後の数を言う。
「ひゃ・・・うぐ・・・ひゃ、く・・ううううう」
蒼介の唇が僕の言葉と涙を飲み込んでいく。
激しくもどこか優しく舌を絡めてくる蒼介に僕も身を任せ、お互いの存在を確かめ合うようにキスをした。
そしてまだ嗚咽が止まらない僕を抱え、ベッドへ移動する。