痛みと快感の狭間-3
Side/M
蒼介に泊まりで出かけようと誘われ、急いで支度を済ませて待ち合わせ場所に向かった。
初めてのデートのような浮き足立つ気持ちを抑えて混雑する電車に一緒に乗り込む。
背の低い僕は人と人に挟まれて体が浮いて爪先立ちの状態になってしまって蒼介のスーツにしがみついてた。
蒼介からほんのりと香水の香りがして鼻をくすぐって心地よくなっていた時、さわっと太ももに何かが触った。
え?なに?
今度は明らかに太ももを生暖かい何かが密着し、いやらしく僕のお尻と太ももを行き来している。
痴漢!!
まさか自分が痴漢にあうだなんて思っていなかったので心臓がバクバクと音を立てる。
助けを求めるように蒼介を見上げると別の方向を見ていて気付いていないようだ。
どうしよう・・・
痴漢ですなんて言えない・・・
ああ!
だめ!!
それ以上行くと・・・・!
ぴたっと動きが止まった。
ちょうどお尻の割れ目の部分だった。
気付かれた!!
僕が男だって
しかもパンツを履いていないことも
どうしよう
どうしよう
僕が焦っていると再び手が動き出した。
それもさっきよりもかなり大胆にお尻や玉を弄り始めたのだ。
ああ・・・
気持ちよくなってきちゃった
痴漢されているのに
「あっ!・・・うう・・・・・・ううううう!」
僕は思わず声を出してしまった。
お尻の穴に指が入ってきたのだ。
ぐっと蒼介が僕の頭を自分の胸に押し付ける。
ああ!
やめて・・・
お尻の穴弄らないで!
だめぇ・・・
太くごつごつした指が出入りするたびに声が漏れて、蒼介が抱え込んでくれていなかったら回りに気付かれていただろう。
いや。気付かれていたかもしれない。
さらに電車の揺れで蒼介の体に挟まれた僕のペニスがパニエに強く擦られて、いってしまいそうになるのを必死に耐えていた。