コントロール-3
Side/S
朝礼が始まって職員室には担任を持たない教師数名が授業の準備をしたり、お茶を飲んでゆったりとしていた。
そろそろどの学校でもだいたい出席を取ってる時間だ。
「桐生」だから十番台で後半。
ここらへんで一度電話をかけてみよう。
実沙希はちゃんと返事できるかな。
携帯を開いて実沙希の番号へ掛ける。
出ることはまずないと思うので特に耳に当てることもなく、発信を示すアニメーションを見つめていた。
今回はお試しなのですぐに切る。
今頃悶えながら返事でもしてるかな。
それとも声も出せないくらい感じてしまっているかもしれない。
また電話をかけてあげるよ。
それから一日のうちに数回電話をかけ、時々実沙希が上ずった声で電話に出た。
「はぁはぁ・・・んぁ・・あ」
「大丈夫?だいぶ気持ちよさそうな声がするね」
「あ、ぅう・・・気持ちよくておかしくなりそうです・・・」
誰かに聞かれないように緊張した声でしゃべっているがどこか甘く切ない響きが混じる。
「そんな声出してると実沙希がしてるいやらしい事がばれちゃうよ?」
「あっ・・・・ふっんん」
「いかないように頑張って」
「は、い・・・・」
自らの意思で排便することも許さず、自分が良いと言ったときだけに出させるようにコントロールする征服感が僕を満たす。
次はどこで出させようかな。
ついついにやけてしまう顔を必死に隠しながら実沙希の学校の周辺地図を検索した。