襖の向こう-5
・・・怜が生まれた直後に愛する妻を事故で亡くし、哀しむ猶予も無く二人の娘を育てる事を余儀なくされた。
口下手で人付き合いも上手ではない銀太郎にとって、決して楽な人生では無かった−
それでも、小夜も怜も立派に育ってくれた。
小夜は炊事洗濯、料理から掃除まで家事全般をこなしてくれる様になり、怜はこうして銀太郎の仕事を支えてくれる様になった。
そんな怜を・・・娘を犯してしまうのは、とても心苦しい。
だがその思いと同じくらい、実の娘と性交したいという欲望は強かった。
(俺は怜が好きだ。たまらなく愛おしい。だから、しても問題は無いじゃないか)
葛藤しても、結局は理性を無理矢理な理屈で意識の奥に押し込めてしまう。
おねだりの口付けをしてくる怜を布団に寝かせ、一気に足を開かせた。
正常位で、娘と父親が繋がっていく。
「ひっあぁ・・・んぅぅ、う、ぁあああ・・・!!」
肉棒が怜の花弁の入り口をなぞり、抉じ開ける様にみちみちと押し込まれていった。
強引な銀太郎の行動による痛みで、怜の顔が苦痛に歪む。
ろくに前戯をしていないので痛んでも無理はない。
「んあっ、おとぉさんのが私のなかに入ってるのぉ。えへ、あははは・・・っ」
しかし怜にとってはそれも快感だった。
優しくしてもらうのも、欲望を優先して強引にされるのも、どちらも幸せだったのだ。
押し拡げようとする肉棒に、柔らかい肉が悦んで噛み付き快感を与えていく。
「ひっあ!!あふぅ!!あっあん、あっ!!」
銀太郎がピストンで怜の粘膜を擦り、卑猥な水音と喘ぎ声が不規則に重なり合い、部屋に響いた。
ついさっき膣内に肉棒を迎え、しかも中に欲望を吐き出されたばかりだった。
それでも怜自身の奥深くは肉棒を受け入れ、もっと快楽を得ようと蜜を滴らせる。
「もっとぉ!!もっとぉっ!!あんっあんあんっ!!」
堪らず怜はのしかかる銀太郎に抱きついてしまった。
まるで木にぶら下がる猿の様に、手と足を銀太郎の体に食い込ませている。
「怜、この体位なんていうか知ってるか?」
「えっ?!えっと、ひあっ!た、確か、た・・・たすき掛けだっけ?」
「そうだ。よく覚えてたな、しかも実践するとは。上出来だ」
「おとぉさぁん・・・」
しようとしていたのではなく、快感のあまり銀太郎に抱きついてしまったのだ。
偶然だったが誉められ、怜の快感はとめどなく体の奥底から溢れだしていた。