オカシな関係3-7
「ん…」
短く応えた。
嬉しくて、俺にもスイッチが入る。
浅い部分、美佳ちゃんのポイントを見つけて攻める。
「やっ! あ!だめよぅ… うぅぅ… あぁっ…く!」
美佳ちゃんが激しく首を振る。
高まっていくのが分かる。
「気持ちいい?」
もう一度きいたら、肯いた。
「あ。ぁあ…?」
ひざの裏を押えつけ、深く突き立てる。
奥へ向かって激しく腰を打ち付ける。
「あっ! はあっ… ぅはっ…ん!」
美佳ちゃんは太股まで濡らしている。
じゅるじゅると粘りはじめた液体は卑猥な音をたてて俺を嗾ける。
中は熱い。欲しがって締め付けてくる。
そんなにされたら、俺、保たないよ。
「ね。 あぁあたし… これって… はあっ! ぃっ… あぁたし…ヘンなの…」
「ん… 俺もイキそ。 はあっ…」
もう、限界だ。
「俺、イく!」
「あぁあやあっ…」
ぎゅっと締め付けられて俺は美佳ちゃんにぶちまけた。
なおも締め付けて絞り取ろうとする。
「う… はうっ… つっぅ…は!」
俺は残らず美佳ちゃんに注ぎ込んだ。
ヘロヘロだけど凄い充実感。
気持ち良すぎて。
「さんくす、美佳ちゃん。大好きだよ」
キスしたら。
ぺっちん。
俺は額を叩かれた。
「アンタ……。コンドウさん、つけてない、でしょ…」
整わない息のまま美佳ちゃんが言った。
「近藤さん?…ああ、つけてないね」
「バカ。あたしっ、ピル飲んでないわよ…。さっきも避妊のこと、考える余裕、なんてなかったし…」
「いいじゃん」
「良くないわよ!アンタ、ウチの家庭の事情ってヤツ知ってるでしょ!」
美佳ちゃんの家庭の事情。
美佳ちゃんにお父さんがいない。私生児だ。
弟の圭ちゃんとはお父さんが違う。さらに、圭ちゃんもお父さんがいない。こっちは庶子。
だから……。
それは分かるけど。
でも、俺は子供ができたからって引く気はないんだけどな。
寧ろ、それを口実にしっかり捕まえてしまいたいと思っていたりして。
あれ?俺って、結婚願望なんて持ってたわけ?
違うな、美佳ちゃんだからだな。
あんなに弱々しげだった美佳ちゃんが怒り爆発、強くなった。
そうそう、美佳ちゃんはそうでなくっちゃ。
洗浄にいくでもなし。
てことは、織込み済み?
「ニコニコすんじゃない!あたし、怒ってんだよ?」
美佳ちゃんがまた俺のほっぺたをむにーっと、思いきり引っ張る。今度は両方。
イタイイタイ。夢じゃない。
美佳ちゃんは狼狽えるでなし、泣き出すでもなし。
あー。俺って愛されてる。