オカシな関係3-6
「涼ちゃーん…」
美佳ちゃんが心細そうに俺の名を呼んだ。
「綺麗だよ。大丈夫。怖くないよ…愛してる」
俺はそういってとっくに疼いているモノを入口にあてがった。
美佳ちゃんがまた、不安そうな声で鳴いた。
「大丈夫。俺たちはうまくいくよ」
ゆっくりと腰を進める。
「あぁぅ…いっ…たぁっ…いっ…」
美佳ちゃんが歯を食いしばって耐えている。
「力を抜いて。俺を受け入れて…」
俺は祈った。このまま。このままに。
それは美佳ちゃんにとっても同じだったかもしれない。
この呪縛を破ってしまうのだ。それで俺たちはもっと屈託なく愛し合うんだ。
「あぁああっ…」
美佳ちゃんが俺を通してくれた。
奥まで入ってゆく。
「はいった…の?」
「うん。美佳ちゃんありがと」
俺は美佳ちゃんにキスした。
二人、顔を見合わせると、くすくす笑いはじめた。
「よかった…」
美佳ちゃんがつぶやいた。
「なにいってんの。これからもっと気持ちよくなるんだからね」
「あん…」
様子を窺いながらゆっくりと動く。
美佳ちゃんは、喘ぎながら柔らかな色気を感じる表情に変わった。
もうしなくていい心配をするのは終わったからね。
乱れた髪をなでつけたら、美佳ちゃんが薄く目を開けた。
「我慢して、っていうべきなのかな?我慢しないでっていうべきなのかな?」
「…も、いっ…わないでよぅ」
顔を赤らめて、すごくソソる顔。ゆっくりと俺にむかって手が伸びる。
むに。
「いてっ」
美佳ちゃんの指が俺の頬に触れるとぎゅっと摘んだ。
そのまま、引っ張り下ろされて美佳ちゃんとくちづけた。
「…痛いなあ」
俺の頬を開放した手は俺の頭を抱え、両腕で抱きついてきた。
「…私だって、痛かったんだからね。でも…うれしい…」
美佳ちゃんが右耳に囁く。
「今は?気持ちいい?」
俺も美佳ちゃんの右耳に囁く。