終焉〜魔王の終焉-1
むかしむかしの物語
そのむかし、この世界には魔王がいました
魔王はたくさんのモンスターを操り、人々を困らせました
魔王を倒しても、また次の魔王が現れます
しかし、その度に勇者が現れ、魔王をこらしめていました
あるところに、一人の少年がいました
少年はとても強く、剣を使わせたら右に出るものはいません
十七の年を迎えた時、少年は魔王を倒しに行こうと決心しました
少年には恋人がいました
恋人は必死に少年を止めました
しかし、ついに少年の決意は変わらず、少年は生まれた村を旅立ちました
野を越え
山を越え
海を渡り
モンスターを倒しました
旅の途中、村がモンスターに襲われていたので、少年は必死に村人達を助けました
村人達は「勇者さま、勇者さま」と感謝の意を表します
そうか、私は勇者だったのか
勇者は村人達の笑顔を守るため、故郷に置いてきた少女を守るため、ただひたすらに魔王の下へと向かいます
勇者が現れました
何処かから、そんな声が聞こえました
野を越え
モンスターを倒し
山を越え
モンスターを倒し
海を渡り
モンスターを倒し
モンスターを倒し
モンスターを倒し
モンスターを倒しに倒しました