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『乙女の願いは俺を悩ます』
【コメディ 官能小説】

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最終回『真実のアイはいつもひとつ。』-6

 * * *


―― フツーにデートとかから、はじめてみるか・・。

それは近所のスーパーのマクドの狭いテーブルで、デコがひっつきそうな距離で、テスト勉強でもしながら、ごにょごにょと口籠もりながらも、俺は何気にサラッと謝ることにする。

「・・・あのさぁ、・・あん時はムリヤリ襲うようなことして、ゴメンな。」
「ん?」
・・・なんて、とぼけてくれるのはコイツなりの優しさなんやなぁって、今ならわかる。
「・・しゅーちゃんはいつだって優しいよ?」
と言って、昔と変わらない大好きないちごのシェークをひとくち吸い上げる。
「そーいってもらえると、コチラもひじょーに助かりマス。」
・・・目が合って、かわいい小アクマのように笑うまぁ。

「だいじょーぶ。こちらこそ、ホンマに。いっつも困らせてゴメンなぁ」

―― あれ・・、

気付いたら、なんだかいつの間にかまぁの口調が、微妙にちょっとだけこっちにもどってきてるような・・・。


とりあえず、高校生らしく。健全なフツーのお付き合いからはじめ・・、やなくって、やり直してみる。
一緒にいられなかったブランクを埋め合わせるように、たくさんのことをしゃべくる俺たち。

しかし、ときどきは・・、
俺はこれからも、こんなかんじで、ずっとまりあを抱いてしまうんやろうなぁ。

なーんて。・・・これ以上はタダのノロケ、蛇足になりそーなんで・・、

もー、おしまいっ!


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