最後の仕上げ-8
きつく目をつぶり、肩で息をする蒼介の額からは汗が流れ落ちている。
いつも冷静な彼でもこんなに激しくなる時があるんだ。
僕はひどいことをされているのに、なんだかとても蒼介が愛しくなって涙が止まらなかった。
繋がったまま柔らかく抱きしめられて思いがけない言葉
いやずっと待っていた言葉かもしれない。
「愛しているよ。実沙希。もう僕だけのモノだ」
僕は心の中で言った。
僕も蒼介さんを
愛しています
僕はもう蒼介さんだけのモノです
蒼介さん無しでは
生きていけません