龍之介・七-7
「嘘をつくなって。嫌がるくせにいつもいい声を出すだろ」
「そ、それは・・・仕方ないでしょ。わざとじゃないもん」
これ以上会話するつもりは無かった。
一刻も早く、膨れてきた股間のものを姉さんにぶちこんでしまいたかった。
「いくよ・・・葵。本当はそうしたいんだろ?」
「・・・・・・・・・」
チャックを開けて飛び出したそれを握り、姉さんを煽る様に見せ付ける。
それを凝視しながらんっ、と喉を鳴らした。
「きゃっ?!り、龍くんっ、待って・・・!」
姉さんを押し倒す様に床に寝かせ、股間を隠していた手を押し退けた。
そこの具合を確認するよりも前に一気に挿入していく。
「ああぁああ、痛いぃ、ずぶずぶってぇ・・・!」
「葵のここは離したくないって言ってるぞ。聞こえるか、ほら」
「ひっあぅ!あっ!ああっ、はぁん!んんっん!」
正常位で喘ぐ姉さんの胸がぷるぷると揺れていた。
既に奥まで挿入したものを更に進めようと、一突きした。
中が擦れる卑猥な粘着質の水音がし、それを聞いた姉さんの耳が一層赤みを増していく。
「龍くんっ、もっと・・・激しく、してよぉ・・・」
「・・・ああ、分かってるよ。葵・・・」
受け入れて拡がった姉さんの膣内が、快楽を求めてもっと濡れて、蜜が溢れだしてきた。
「痛くないか?」
「痛いって言っても止めるつもりは無いでしょう」
冗談っぽく言っていたが、おそらく諦めの言葉だろう。
自慢にもならないが姉さんと体の関係を持ってから5年間、自分から止めた事は無かった。
ここ何年かは我慢出来ていたが、結局やってしまったのだから年数に意味なんて無い。
「あ、あ、あ、あぁっ、龍くん、龍くぅんのがぁ、どすどすしてるのぉぉ!!!」
泣きそうな声によく似た快感の嗚咽を漏らし、俺の腕にしがみ付いてきた。
まるで引き寄せる様にぐいぐい動かしている。
そうか、こうしてほしいんだな。いいよ・・・してあげる。これで最後だもんな。
「んぁ・・・あっ、龍くん・・・!」
上半身を倒して姉さんにかぶさり、もう一度キスをしながらピストンを繰り返した。
「もっとぉ!もっとぉっ!!」
姉さんの腕が俺を捕え、きつく締め付けて離さない。
そうか、こうする為に俺に促したのか・・・
自分から何かしてくる事はあまり無かったから不思議に思ったが、かなり興奮している様だ。
(・・・いいのか?姉さんに体を預けても・・・)
どうして疑問に思うんだろう。
いつも嫌がってばかりの姉さんが、自分から求めてきてる。
止めよう、考えるのは。
もう・・・限界だ、姉さんの中に・・・俺の・・・