宣誓-1
◇ 宣誓
Side/M
それから熱い高ぶりを必死に押さえ込みながら学校生活を終え、帰宅するとちょうど蒼介から電話が来た。
「今日は一日ずっと勃起したままだったんじゃない?」
「はい・・・ずっと触るのを我慢していました」
「偉いね。言いつけを守ってるんだ」
「はい」
「でもそんなにすぐ出してしまうようだと体がもたないから少し我慢を憶えないといけないね」
次の命令がくる。
あのメール以降連絡が無く、ジリジリとしていた下半身がピクッと反応した。
「今から次に会える土曜日までの5日間、オナニーをしないこと」
「え!!!!」
「出来ない?」
蒼介を失望させたくない。
満足させてあげられるようになりたい・・・
自然とそう思うようになっていた。
「・・・・・我慢、します」
「もしオナニーしたら・・・わかってるね?」
「はい」
「でも実沙希は変態だから、もしかしたらお仕置きされたいと思ってるかな」
語尾に含み笑いが感じ取れて電話をあてている耳が熱くなるのがわかる。
見透かされてる。
もうこの人には逆らえない。
「お仕置きされたいのであればオナニーしてもいいよ。でも本当にきついお仕置きが待っているからね。覚悟するんだよ」
最後の言葉に背筋が冷やりとするものを感じとった。
同時にずっとおさまらない欲望がビクビクと物欲しげにうずく。
「じゃ次の土曜日。あのベンチでお昼十二時に待っているよ。服装はこの前みたいな感じでおいで。もちろんパンツは履かないで」
電話を終えると、下半身の高ぶりを抑えるようにシャワーを浴び、何も考えないようにすぐにベッドへと潜り込む。
でも何も考えないようにすればするほど、これからの展開を想像してしまい気持ちが悶々として狂ってしまいそうになる。
思わず股間に伸びる右手を左手で掴む。
だめ・・・
我慢しなきゃ・・・
誰かの命令によって自分をコントロールされるという屈辱。
なんともいえない快感が全身を包み込んで眠れない日々が続き、授業中に急に襲ってくる眠気に身を任せて、わずかな睡眠を取った。