龍之介・六-2
「風呂から出たら初詣行こうぜ」
龍之介の言葉でまだ早朝だという事を思い出す。
さっき、毛布の中で肌を寄せ合いながら初日の出を見たばっかりだった。
この部屋は日当たりは悪いけど奇跡的に見る事が出来て、二人で一緒に喜んだ。
「・・・あけましておめでとう。葵、今年もよろしく、ちゅっ」
「こ、こらっ、どこにキスして・・・ああぁんっ」
「嫌じゃなさそうだぜ、ほら。こんなにぷっくりしてる」
乳首を啄み、硬くなり始めたのを見て目を細めている。
「行く前に、いいだろ?」
「き、昨日もしたでしょ。元旦くらいは禁欲しなさい!」
してる最中に日付が変わり新年を迎えたので、正しくは今日と言うべきかな。
年頃だから仕方ないのかもしれないけれど、よく飽きずに出来るよね。
「だったら葵も今日くらいは酒をやめれば」
「そっ、それとこれとは関係無いでしょ。お正月、それも元旦に飲まないなんて有り得ないし」
「じゃあ止めねー。葵が酒を断てないのと同じで、俺もエッチを止められないんだよ」
「ふぅあぁ!あっ、だめ、こりこりしちゃ・・・ん!」
わざと聞こえる様にちゅばちゅばと唾液を絡めながら、乳首に吸い付いてくる。
浴槽の中で肌を密着させて、私のお腹に充血して膨らんだものを押しつけていた。
「龍くぅん・・・」
「・・・葵・・・っ」
お臍の下に龍之介の高ぶりを感じながらキスをする。
そうしていると、普通の触れ合いもなんだか妙にいやらしく感じてしまう。
「あっ!あっあうっ!あっあっ!あぁん!」
浴槽から上がり、私の片足を持ち上げて一気に奥まで侵入してきた。
私は壁を片手で支えながら龍之介に中を犯されていく。
この体位は¨立ちかなえ¨というらしい。
お風呂とかの狭い場所だと大体これでしてしまう。
「ああっ!あっ!あっ!」
・・・でも、角度のせいか意外に深く入ってこない。
もうちょっと深いところに届いてほしいのに、その手前の辺りばかりを擦り上げてくる。
声が我慢できないくらい気持ちいいんだけど、もう少し・・・
「葵ぃぃぃっ・・・はぁ!」
「あっ!あぁ〜〜〜、あついよぉ・・・んはぁ、ああぁ・・・」
龍之介の濁った液体が私の中を満たしていく。
「なぁ、初詣さ」
「・・・はぁ、はぁ・・・何?もう行くの?ちょっと待って・・・」
「・・・夕方に行ってもいいよな」
すぐに言葉の意味が分からず考えていたが、思わず頬をつねってしまった。
「先上がるからね!早く着替えなよ!」
「さっきので満足したのか。準備運動なのに」
心を見透かされた様な気がして返事に詰まると、その様子を見て勝ち誇った様に笑う。