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〈蠢く瞳〉
【鬼畜 官能小説】

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〈蠢く瞳・其の三〉-8

『あの時の、運動オンチのバスケ部の娘も可愛かったなぁ』

『夏帆ちゃんもテニス上手かったら、今年は選ばれなかったかもねぇ』

夏帆・有海「!!!!」


その言葉は、二人の少女の心を殴り付けたに等しかった。


『テニスの才能ゼロなんだって。教えても無駄だってさ』

『俺達と遊ぶ《選手》に選ばれたんだよ、夏帆ちゃんはさ』


夏帆も有海も、男達の言葉の暴力に呆然とし、動けなかった。
キツい言葉を浴びせられ、冷たい視線に晒され、厳しい練習に耐えて、それで手に入れた念願のユニホーム……あの喜びも悲しみも、全ては無意味だった……選手として選ばれたのではなく、この男達を喜ばせる為だけの、“こうなる為”だけの理由だったのだ……。


『テニスルックのコスプレはたまりませんなぁ』


うちひしがれる夏帆の目の前で、小さく蹲る有海の周りに男達が集まり始め、顔を紅潮させて笑っている……縄化粧を施された有海に興奮しているようだ。


有海「な、何がコスプレよ!!頑張って上手くなって、大会に出れる人だけが着れるんだからね!!馬鹿にしないで!!!」


夏帆だけではない。
有海も、他の部員達も、このユニホームに憧れ、日々の練習に励んでいるのだ。スポーツにかける純真さは、誰にも汚せないものだ。全力でテニスに打ち込んできた有海にとって、このユニホームは特別な物だ。
このくだらない男共の視覚を楽しませる為だけの物では決してない。


『ん?オマエの好きな夏帆ちゃんは、下手くそでも着てるぞ?』

『ンフフ……汗が染み込んで、ちょっと湿ってるなあ』

有海「か、夏帆だって…一生懸命に……さ、触るなあ!!」


幼児に排泄させる時のように、男は後ろから有海の太股を抱え、そのまま持ち上げた。
身動きのとれない緊縛、胡坐状態で極められた脚は閉ざす事は出来ず、置物のような格好の有海に、男達は手を伸ばし、夏帆を蔑む言葉を吐いた。
夏帆を小馬鹿にすれば、有海はムキになって食ってかかってくる。
その様を大人げない男達は楽しんでいるようだ。


有海「アンタ達なんかに、このユニホームの価値なんて分かるワケないわ!!バカ!!!」


夏帆を姦されて馬鹿にされ、誇りであるユニホームまでも馬鹿にされて、有海は怒り狂っていた。
吊り目は更に吊り上がり、八重歯を剥き出して喚く様は、まさに怒った猫そのものだ。



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