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〈蠢く瞳〉
【鬼畜 官能小説】

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〈蠢く瞳・其の三〉-6

『はぁ…可笑しい……有海ちゃんに、もっと笑える映像見せてやろうか?夏帆ちゃん“主演”のな』

夏帆「は…はがぁ!!があぁ!!が〜〜〜〜ッ!!!」


ボロボロと涙を零して夏帆は泣き叫んだ……何が映し出されるのか、もう知っている……羞恥の心さえ壊れたはずの夏帆であったが、あの日あの時の醜態を、大好きな有海に見られてしまう事に、激しい拒絶の感情が溢れ出した……。


夏帆「ああ!!へあぁ!!えあぁぁ!!!」

有海「…た…田尻先生助けてよ!!なんで黙って見てるの?……ねえってば!!」


けだるそうに、田尻は有海を見ているだけだった。
感情の読み取れぬ冷たい瞳で、恐怖におののく教え子を見詰めるだけだ。
縋るような有海の視線と、傍観を決め込む田尻の視線……モニターは、それとは無関係に砂嵐を映し、やがて一人の少女のうろたえる後ろ姿を映し出した。


{嫌あぁぁッ!!棚瀬先輩助けてぇ!!!}


たった一人の少女に多勢の男達が襲い掛かり、そしてあの分娩台へと拘束していく。
痛々しい金切り声に有海の顔は歪み、瞳には涙が浮かんできた。


有海「……酷い……酷いじゃないの!!!」


目を見開いて、有海は田尻を睨んだ。
あの態度、あの表情……夏帆をこの男共に差し出し、それに対して何の罪悪感も感じてはいない田尻に、有海は完全に怒り狂った。


『おいおい、ドコを見てるんだ?こんなに面白い映画なのに……』

有海「何だよ!!い、痛いぃッ!!離せッ!!離せよぉ!!」

『フヒヒ!!夏帆ちゃんがお尻の穴から牛乳を飲んでるよ』

夏帆「あ"〜〜〜ッ!!!!」


当然というか……有海は無力だった……颯爽と現れて男共を薙ぎ倒し、疾風のように夏帆を救出するというドラマのような状況は、現実とはならなかった。
夏帆の目の前、モニターから視線を逸らす有海に男達が近付き、可愛らしいポニーテールをむんずと掴み、左右から顔を押さえ付けて瞼を捲り上げた。
ただでさえ目の大きな有海は、目玉が落ちるかと思うくらいにギョロリと剥かれ、残酷な映像に顔を向けさせられていた。
それは捕らえられた夏帆と同じく、何の抵抗すらも出来ないか弱過ぎる存在でしかなかった。



有海「痛いぃぃ!!…離…せよぉ!!嫌あぁぁ!!!」


無理矢理に観させられるモニターに、見た事もない器具を肛門に連結された夏帆が、苦しげな呻き声をあげて悶絶している姿が映っていた……目を血走らせ、ヨダレを撒き散らして泣き叫ぶ夏帆を、笑いながら弄ぶ男達……それは人の皮を被った獣のようだった。



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