第二話――魔人と聖人と聖女の王国-43
――でも、その溶け合うような感覚が堪らなく心地よかった。
しかし、そんな至福も容赦なく終焉を迎えることとなる。
最高の悦びと共に――。
じゅびゅ、ぐ、ちゅ、じゅぷ、ぐちゃ、ずずっ!
「ん、ちゃ、ぷ、ぁふ……ぁむ……」
じゅる……ずんっ!
「んあぅ!?ぁ、あ、ああ――あんん〜〜〜〜っ!!」
トドメと精一杯、パスクが腰を振り上げた瞬間に図らずもアリスは思いっきり腰を落としてしまった。
入り口から子宮の奥にかけ、膣全体が摩擦を与えられ、ソレをアリスの脳は快感へと変換する。
アリスは許容量を超え、脳髄を――そして身体中を走った悦楽の奔流に飲み込まれ、そして、絶頂を迎えた。
パスクの口内へと達した悲鳴を吐き出すかのように、ギュウッと唇を押し付ける。
同時に膣中がパスクの肉棒を絞り上げた。
愛しき女にここまでやられては、パスクも平気でいられるわけがない。
「ぅ――」と鼻から息を吐き出すと自身の精をアリスの体内へと解き放った。
ドクン!ドクッ……ドキュル、ドビュ…………
「んちゅ!?ん、ひぁ、あぁぁ……」
二度目だというのになかなか治まらないパスクの逸物は無情にも達したばかりで敏感なアリスの中身をかき乱した。
アリスはパスクの唇から思わず唇を離すと搾り出すように嬌声を上げる。
もう、思考能力も麻痺してしまっているのか、嬌声の漏れる半開きの口元から唾液が滴ることも気にした様子はなかった。