第二話――魔人と聖人と聖女の王国-40
ずず……ずずずっ……
処女を散らしてまだ十日弱。
まだまだキツイ秘所を熱くたぎる肉の槍が分け入ってくる。
アリスの秘所は十二分に濡れていたし、アリス自身の体重も相まり、若干の抵抗を感じながらも最奥――子宮口へと先端が辿りついた。
「ふ、ぁ〜……ぅ。あ……あぁ……」
アリスの口からは自然と恍惚の溜息が漏れだした。
愛する男のモノで腹内を満たされるこの快感はなにものにも変え難い幸福だ。
心臓が締め付けられるような悦びに浸っていると突如、腹の中のソレが付き上がった。
「ぅあんっ!?……ん、ふぁ、んん!」
見ると己の腰をパスクが抑えていた。
きっと、その状態で腰を突き上げたのだ。
子宮の手前部分を亀頭でグリグリと弄られ、アリスはあまりの快感に天井を向き、口をパクパクと開閉させた。
そんな一見、はしたない姿すら気に入っているのか、パスクは嬉しそうに自慢の胸へと吸い付いてきた。
「ひゃぁっ!んぁ、う、はくぅ……」
右乳首を吸い付かれ、舌で転がされ、歯で甘噛みされた。
ジュン、と繋がっている秘所から愛液が溢れる。
それでも止める気はないらしく、パスクは腰を緩やかに上下させながら、胸を舌で翻弄した。
加えて、両の手で背中を、腰を、脇腹を、下腹部を、太股を、そして臀部を撫で回してくる。
――き、気持ちいい!
アリスの脳内でその一言だけが反響した。
が、これではいけないと気付く。
――そうだ!
今日は、自分がパスクを責めるのだ。奉仕するのだった!