実の兄と交わりたい-6
気がつくと、私はまた仰向けになっており、兄は正常位で私と深く交わっていた。
私の足は精一杯拡げられて、兄の背中のあたりで交叉している。
実の兄妹の性器がこれ以上にないほど密着し、繋がっていた。
兄の上下動に合わせて私の腰も自然に動いている。
ベッドのギシギシ軋む音と腰を打ちつけ合う音、そして荒い息遣いしか聞こえない。
上気した兄の顔が苦しそうに歪んだ。
「うぅっ、…真知、真知、真知、真知子!真知子!」
しきりに私の名前を呼ぶ。
「…もう出る。うっ、…出る!出そうだ」
「お兄ちゃん、きて!…中に出して、中に! 中に! お願い!」
膣が自然に締まる。
「う、うぉ! 真知、…真知子!」
兄の性器の先端から熱い精液が大量に迸り出てきた。
「あわっ、あわわぁぁ、お兄ちゃん!…あはぁ!…あぁっ、あはっ!」
兄の射精のつど、私の子宮は敏感に反応し、喜悦のあまり全身が痙攣した。
翌朝、目を覚ました私たちは、再び求め合い、激しく交合した。
そして、また深い眠りにつき、もう一度目覚めた時には昼近くになっていた。
「真知子、…携帯の番号を教えてくれないか」
シャワーを浴び、髪の毛を乾かしてからソファーに戻ると、兄はそう言った。
「いいわ」
私はメモ用紙に番号を書いて兄に渡した。
「俺のはこれに書いてあるから」
兄は自分の名刺をくれた。
ホテルを出て別れる時、私たちは無言でじっと見詰め合い、もう一度きつく抱擁し合った。
お互いに確かめなくても分かっていた。
「一度だけ」という半日前に交した約束を、私たちはもう反故にするつもりなのだ。
携帯番号を交換したということはそういうことである。
…まだ別れて数分しか経っていないのに、私の心と体は、もうすでに兄を渇望し、疼いている。